広島の“悩める助っ人”クロン リラックスタイムの必須アイテムとは

屋内練習場を引き上げる広島・クロン

一歩一歩、前に進んでいると信じたい。広島に今年から加入したケビン・クロン内野手(28)のことだ。長打力を期待された助っ人だが、ここまで26試合で打率2割2分5厘、3本塁打、7打点となかなか調子は上向いてこない。

これを打破すべく13日は朝山打撃コーチと話し合いを持った。クロンは「感覚としては良くなってきている」としつつも「チームがこういう状態の中、得点を上げなきゃいけない選手の一人として結果が出ていないのは非常に責任を感じている」と苦しい胸の内を明かす。

練習、試合以外でもコイの主砲・鈴木誠の動画見て打席の入り方などを工夫するなど日々研究を欠かさない。「今は自分のやっていることを信じて一日一日頑張っていくしかない」とひたすら前を向き続けている。

そんな助っ人がわずかなリラックスタイムを過ごす時に必須なのが本だ。読書が大好きだというクロンは今年1月に来日した際の2週間の隔離期間も読書をして過ごした。今、読んでいるのは「投資の本」だという。「数学が好きだからね。財政学の本とか…あとはメンタル系かな。どうやってマインドセットにアプローチするかを助けてくれる本」(クロン)。

現在、広島は他球団同様に本拠地、遠征地にかかわらず外食が禁止。外出も必要なものを買う場合のみに限られている。新天地でなかなか結果が出ず、巣ごもり生活も続いている中で少しだけリフレッシュしながらクロンは日本に適応しようともがいている。

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