得点力不足の与田竜だが… 2年目・石川昂はまだまだ“二軍調整”

二軍で牙を研ぐ石川昂

中日・石川昂弥内野手(19)が今季は焦らせずしばらく二軍で調整する方針という。

今季二軍スタートで右太ももを故障し、1か月戦列を離れていたが、4月23日の二軍戦で実戦復帰してからは13日まで全て「4番・三塁」で12試合に出場。13日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)では3打数無安打だったが、試合前までは5試合連続安打をマークするなど好調をキープしている。ここまで打率2割3分9厘、5打点で本塁打こそ出ていないが二塁打は5本と長打率は4割台を誇る。

この日、一軍は阪神戦(甲子園)に木下拓の本塁打による1点のみで1―2で敗戦。依然、得点力不足にあえいでおり、若手との一、二軍入れ替え策など早急な対応が求められている。

しかし、二軍関係者は「もう昂弥はけがの影響も問題ないし、いつでも一軍に上がれる状態ではあるけど、すぐには反対。一軍の状況的にみれば不振の阿部に代わって出場することになると思うが、ここまで今季は昂弥は二塁は守っていないし、一軍に上げてもベンチウオーマーなら意味がない。中途半端に一軍へ呼ばれるぐらいなら、このまま二軍で実戦を積んでチームが本当に苦しい夏場とかに上がった方がいい」という。

高卒2年目の石川昂だが、その期待値は非常に高い。昇格するときは穴埋めではなく完全に一軍の戦力として呼ばれるべきだというのだ。その時が来るまで地道に牙を研ぐしかないようだ。

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