栃木県内 49人感染 直近1週間で228人、第4波警戒 新型コロナ、13日発表

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は13日、新たに計49人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者数は5731人。この1週間(7~13日)の感染者数は228人で、前週の161人、前々週の179人より増加している。全国で猛威を振るう「第4波」を警戒し、県は14日に開く対策本部会議で今後の対応を協議する。

 13日の新規感染者は10歳未満~80代の男女。居住地別では宇都宮市21人、足利市7人、小山市6人、栃木市、芳賀町、壬生町各3人、大田原市、佐野市各2人、日光市、那珂川町各1人。芳賀町の事業所で発生した県内61例目のクラスター(感染者集団)で新たに1人の感染が判明した。

 これまで確認された感染者のうち変異株感染が7人確認され、県公表の変異株感染者は計235人になった。変異株感染者は10~40代の男女。いずれも変異株「N501Y」で、重症化はしていない。5人は変異株感染者との接触が確認されておらず、現時点で経路不明。

 12日現在、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は10.8人、感染経路不明割合は47.1%で県の警戒度では5段階で真ん中の「厳重警戒」。だが、病床使用率は35%に上昇し、警戒度は上から2番目の「まん延防止等重点措置」となっている。県は14日の新規感染者数などを見た上で対策を決める方針。

 県と宇都宮市は13日、計149件検査(委託分は未集計)。累計検査件数22万7305件、退院者5427人、入院者149人、宿泊療養者94人、自宅療養者23人、入院調整中30人、重症者4人。

県内の新型コロナウイルス感染者(13日発表)

© 株式会社下野新聞社