マツダ、今期2年ぶり最終黒字へ 半導体影響10万台も在庫で最小化

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[東京 14日 ロイター] - マツダは14日、2022年3月期(今期)の連結純損益が350億円の黒字になる見通しと発表した。コロナ禍で落ち込んだ販売が回復して米国などを中心に伸びるとみており、2年ぶりの黒字化を見込む。配当は期末のみの15円とし、無配の前期から復配を目指す。

会社予想は、アナリスト15人による予想平均値(IBESのコンセンサス予想、448億円の黒字)を下回った。

今期の売上高予想は前期比18%増の3兆4000億円、営業利益予想は7.3倍の650億円。半導体の供給不足や金属など原材料の価格高騰がリスクとなるが、販売成長のほか、固定費削減も利益を押し上げる。

前提為替レートは1ドル=109円(前期は106円)、1ユーロ=129円(同124円)。

世界販売計画は9.5%増の141万台。日本では10.5%増の19万5000台、北米で2.8%増の41万4000台、欧州で25.9%増の22万5000台、中国で14%増の26万台を見込む。半導体不足による生産への影響も反映した。

同時に発表した21年3月期(前期)連結決算では、純損益が316億円の赤字(前の期は121億円の黒字)だった。売上高は16%減の2兆8820億円、営業利益は79.8%減の88億円。コロナの影響で出荷減少などが響いた。

会見での主な役員コメントは以下の通り。

丸本明社長

*「ディーラーの販売在庫から生産計画まですべてのパイプラインを主要国において週次で見ながら週次で生産調整することが定常化してきている。日本で(コロナ感染が)再拡大して販売が軟調となった場合には他の市場でオフセット(相殺)していく」

*トヨタ自動車と共同で今期中の稼働を計画している米国新工場は「コロナの一時感染拡大で(計画に対し)やや遅れ気味だが、今期中に立ち上げられるよう(現場の人たちが)歯を食いしばって頑張ってくれている」

*「今後、自動車にもいろいろな制御が入り、半導体はたくさん必要になる。半導体サプライチェーンの対応では、足元では長期的な契約を結ぶことに取り組んでいる。中期的には調達(方法)をマルチ(複数)にしていくことも考えなければいけない」

*利益向上のため、(利幅の小さい車種から)より利益の上がる車種へのシフトを全市場で計画し、より儲かる市場へのシフトも考えている。

藤本哲也常務執行役員

*貴金属など原材料価格の高騰による今期営業利益予想への影響は、対前年で約600億円押し下げる前提。

*今期の半導体不足の生産への影響は約10万台が前提だが、在庫を最大限活用しながら約7万台に抑えていく。

*半導体不足による減産影響は前期の2月と3月では計約1万台。4月は1万4000台。5月は約1万台の影響が出る見通し。