日産 セレナe-POWERとマイルドハイブリッドの違いは乗車人数にアリ! 使い勝手は断然マイルドハイブリッドモデルだった

大人気ミニバンの日産 セレナ。なかでも人気なのは、日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER(イーパワー)」だ。だが値段が約299万円〜380万円と、マイルドハイブリッドモデルの257万円〜331万円と比較すると少々高いのだった。走行性能が異なるのはもちろんだが、一番気になるのはやはり車内装備である。今回は日産 セレナのe-POWERモデルとマイルドハイブリッドモデルの車内の違いをご紹介! 結論からいうと2列目シートに大きな違いがあるのだった。

日産 新型セレナ e-POWER ハイウェイスター V[FF/ボディカラー:サンライズオレンジ マルチフレックスパールメタリック/ダイヤモンドブラック パール 2トーン]

セレナ購入者の7割がe-POWERを選択! 乗車定員で諦める人も

2016年のデビュー当時はマイルドハイブリッドモデルだけで、ライバルであるノア兄弟のハイブリッドモデルが大人気を博したこともe-POWER追加の要因であった

現行セレナは2016年にデビューし、当初はマイルドハイブリッドモデルのみ。遅れること2年後の2018年に燃費性能が優れる、より高性能なストロングハイブリッド「e-POWER」を追加し、トヨタ ヴォクシーなどと熾烈な戦いを繰り広げている。

都内近郊のディーラーによればセレナにe-POWERが追加された効果は絶大で、事実7割近いユーザーが選んでいるという。

だが、中にはある理由から泣く泣くマイルドハイブリッドモデルを選択する人もいるという。果たしてその理由は何か?

>>

e-POWERとマイルドハイブリッドの違いは2列目シートにあり!

セレナのマイルドハイブリッドとe-POWERの車内装備で大きな違いは乗車定員にある。マイルドハイブリッドは8人乗りに対してe-POWERは7人乗りしか選べないのだった。

e-POWERの2列目シートは左右独立タイプのみ

その理由としてセレナe-POWERはバッテリーの搭載位置の問題で2列目にベンチシートを搭載することは難しく、そのため2列目シートは左右独立タイプとなっているのだ。左右のシートが独立しているためにリラックスして乗れるというメリットはあるものの、8人乗車をしたいユーザーはどうしたってマイルドハイブリッドを選ばざるを得ないのだった。

8人乗りに標準装備の機能が超絶便利だった

では、2列目シートの比較をしてみると2人/3人がけという違いはもちろんのこと、ベンチシートタイプはかなり使い勝手のいいものなのだ。

マイルドハイブリッドモデルの2列目真ん中のシートは、写真のようにアームレスト代わりに前倒しすることが可能。真ん中に大人が座るのは厳しく、どちらかといえば子ども向きのサイズだ

というのもベンチシートタイプの真ん中にはスマートマルチセンターシートなる機構が標準装備となっている。通常は2列目の真ん中に収まっており、シートとしても使えるのだが、最大のポイントは前後に動かせる点にある。

そう、スマートマルチセンターシートを運転席と助手席の間にスライドさせれば大きなアームレスト兼小物入れとして使えるのだった。

>>

2列目のアームレストに注目! やはり全員がリラックスできるのはe-POWER

写真のようにセンター部だけを前にスライドさせれば、e-POWERモデルと同様に左右独立式シートとしても使える、さらに左右席を寄せて使うことも出来るなど、自在にアレンジができるのが嬉しい

e-POWERモデルは左右独立式シートのためリラックスして座れると書いたが、実はベンチシートタイプでも左右独立シートのように使うこともできるなど、自在にアレンジできるのがイイ!

ちなみにベンチシートのアームレストはスマートマルチセンターシートがその役割を果たすため、こちらを前席の間にスライドさせてしまうとアームレストは無くなってしまうというデメリットもあるのだった。

結論としては、当たり前だが8人乗車をしたい場合はマイルドハイブリッドモデル一択となる。そして自在にアレンジできるスマートマルチセンターシートという超便利な機能を活かしたいならマイルドハイブリッドがオススメだ!

週末ディーラーでセレナを見る際には、2列目シートの使い勝手を中心に見てほしい! 可能ならばスマートマルチセンターシートの利便性も味わうのもおすすめしたい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

© 株式会社MOTA