上越市五智地区にクマ出没 大捜索の末に捕獲

 14日午前7時ごろから、上越市五智地区でクマの目撃が相次いだ。クマは同日正午ごろ、五智6の畑近くにある排水溝内に逃げ込み、警察や市、猟友会が対応に当たり、午後7時5分ごろに捕獲した。体長は約1メートル。人的、物的被害はなかった。

五智国分寺敷地内から逃走し畑を走るクマ(14日午後0時5分ごろ、上越市五智6)

 当初、五智3の五智4丁目町内会館付近で2頭、その後、五智5の同町内会館付近でも目撃され、さらに市職員らが五智国分寺敷地内で1頭を見つけた。同日正午ごろ、同敷地内から逃げたクマは五智6の畑を通り排水溝内に入り込んだ。県内の業者が麻酔銃何発かを撃ち込み、捕獲した。

 上越市の市街地でクマが目撃、捕獲されるのは、令和元年5月9日に西城町3で1頭が捕獲されて以来。五智地区では以前から目撃情報があった。クマが逃げ込んだ畑の持ち主、山田秀夫さん(68)は「家から出ないよう言われていたが、まさかうちの近くに出るとは」と驚いていた。

 現場付近の国府小では登校時から通学路で職員が見守り、PTAメールで保護者に児童の付き添いを要請。学校外での活動を控え、午後3時に一斉集団下校を行った。直江津中ではPTAメールで登校時に注意喚起をした。

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