激戦国産コンパクトカー! 一部改良で盤石さを増したトヨタ ヤリスにホンダも対抗、フィット一部改良で巻き返しへ

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かつて販売台数1位を獲得するほど人気を博していたホンダ フィットの販売台数がいまひとつ振るっていない。最大のライバルであるトヨタ ヤリスの後塵を拝しているのだった。そしてヤリスは2021年5月11日に一部改良を実施し、運転支援システムを全車標準にするなど、さらなる販売増へ突き進んでいるのだ。日本を代表するコンパクトカー2台はどんな戦いを強いられているのか? そして販売不振のフィットが置かれている状況と今後の動きを徹底検証! 結論から言うと今買うのは得策ではなく、フィットの一部改良を待ってから購入して欲しい。

トヨタ ヤリス&ホンダ フィット

トヨタ ヤリス人気が止まらない! 2020年度は堂々の販売台数1位を記録

1999年に登場した初代ヴィッツは世界戦略車としてデビュー。国内外問わず大人気を博したモデルだ, ヴィッツの登場から遅れること2年後の2001年に登場した初代フィット。2002年にはもっとも売れたクルマに輝くほどであった
1999年に登場した初代ヴィッツは世界戦略車としてデビュー。国内外問わず大人気を博したモデルだ, ヴィッツの登場から遅れること2年後の2001年に登場した初代フィット。2002年にはもっとも売れたクルマに輝くほどであった

トヨタ ヤリスはモデルチェンジ前のヴィッツ時代からホンダ フィットと熾烈な販売競争を繰り広げてきた。それは現在も同じで、2020年にタイミングを合わせるようにして両車はフルモデルチェンジを実施しているほど。

2020年度にはヤリス(ヤリスクロスとGRヤリスを含む)は販売台数第一位を獲得し、ライバルのフィットと大きく差をつけているという状況である。

オプション扱いだったヤリスの運転支援機能が標準装備に! 人気を磐石なものにする狙い

トヨタ ヤリス, ホンダ フィット
トヨタ ヤリス, ホンダ フィット

絶好調のヤリスだが、唯一と言っていいネガが存在した。それは運転支援システムのレーダークルーズコントロールがオプション扱いとなっていたこと。それに対してライバルのホンダ フィットは全車標準となっており、運転支援システムに関してはフィットに軍配が上がっていたのだ。

この機能はあらかじめ速度、そして車間距離を設定し、先行車を追従するというもの。高速道路やバイパスといった自動車専用道路を走行する際には疲労軽減にもつながる運転支援システムである。

一部改良でヤリスもフィットと同じ全車速対応に機能を向上

上級グレードであってもオプション扱いであったヤリスのレーダークルーズコントロールは全車標準に。操作はステアリングスイッチ右側のボタンで行う

ヤリスにオプション設定されていたレーダークルーズコントロールは30km/h以下では作動しないタイプのものであったが、フィットは全車速に対応するものであったため、機能面でも大きな違いがあったのだ。

ところが、だ。ヤリスは2021年5月11日に一部改良を実施し、レーダークルーズコントロールを全車標準装備に。そして機能面も改良し、フィットと同様に全車速対応のものへと進化したのだった。

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ダントツ人気のヤリスはフィットの3倍弱の売り上げ

直近の2021年4月の販売実績をみるとヤリスは1万9974台(うちヤリスクロスは8044台)、これに対しフィットは3359台と約3倍近い差をつけられているという状況である。

そんな状況でありながらトヨタはヤリスの人気を磐石なものにすべく一部改良を実施することで、さらなる販売増を狙う構えなのである。

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フィットも黙ってない! 一部改良で一位奪還を狙う

ところで、かつて販売台数1位を獲得していたほど人気を博したフィットは今後どんな動きを見せるのだろうか? 編集部が掴んだ情報によると、フィットは2021年6月にも一部改良を実施するという。好調なヤリスと日産 ノートに立ち向かうべく、相当な力の入れようとの見方が懸命である。

フィットで便利なのはチルトアップ機能。片手で操作できるほど簡単で、大きな荷物をラゲッジルームではなく、2列目シートに積載できるのが特徴

現行フィットの良さを改めてみてみると、先述の通り先進安全装備を全車標準にしていること。さらには後席とラゲッジルームの広さ、そしてシートアレンジの手軽さにある。フィットは決してヤリスに負けるようなクルマではないのだった。

フィット販売不振の理由はデザインにアリ!? 一部改良でデザインも一新

たしかにヤリスと比べるとかなりおとなしい印象のフィット。それだけに一部改良でデザイン変更を行うのが濃厚なのだ

都内近郊のホンダディーラーにフィット不調の理由を聞いてみると「お客さんの意見から考えるにヤリスは派手なフロントフェイスが特徴。それに対してフィットはかなりおとなしい見た目のため、デザイン面で負けるケースが多い」と語っていた。

確かにフィットは柴犬をモチーフにしたデザインで、ライバル車種たちと見比べてもダントツでおとなしい顔をしているのだ。そこで考えられるのは、まもなく実施する一部改良でフロントフェイスを一新し、もう少し派手な印象のデザインとする可能性も十分あり得る。

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いずれにしても今回ヤリスが実施した一部改良は、ヤリスの販売台数をさらに磐石なモノにするための大きな一手であるのは間違いない。だが、そこはフィットも黙ってはいられないはず。まもなく行われるフィットの一部改良モデルを見てから購入を検討するのもイイ選択肢だ!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】