中国選手を「インチキ薬物野郎」と批判した豪選手、記者の質問に「うんざり」―独メディア

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過去に中国競泳界のエース・孫楊(スン・ヤン)を痛烈に批判したオーストラリア人選手が、インタビュー中に孫楊の話題を向けられる一幕があった。ドイツメディアのドイチェ・ヴェレ中国語版が13日付で伝えた。

記事によると、今夏に開催予定の東京五輪出場を目指して準備しているオーストラリアのマック・ホートンに対して、AP通信の記者から孫の東京五輪出場に関する質問が飛んだ。ホートンは「いつも聞かれるのでうんざりしている。正直に言って、真剣に考えたことはない。(自身は)まだ出場資格を得たわけではなく、チーム作りに集中しないといけないので、他の関係ないことを考える気力はない」と語ったという。

ホートンと孫には因縁がある。2016年のリオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル自由形で優勝したホートンが、2位の孫を「インチキ薬物野郎に付き合う暇はない」「陽性反応を示したやつと同じ場所で競技したくない」などと批判。孫は14年にドーピング違反で3カ月の出場停止処分を受けていた。

さらに、2019年に韓国で行われた世界選手権では、同種目で優勝した孫に対し、2位だったホートンは並んで表彰台に立つことや記念撮影を拒否した。後にメディアに対し、「あのような行いをする人と表彰台を共有するつもりはない」と語り、孫への非難の表れだったことを明かした。一方、孫はホートンについて「私をリスペクトしないのは構わないが、中国のことはリスペクトしなければならない」と述べた。

なお、20年には豪メディアが「ホートンは近年、孫とのトラブルから死の脅迫を受けている」と報じたことも話題となった。孫との騒動後、自宅の窓ガラスが割られたり、犬のふんを投げ込まれたり、多くの脅迫を受けるなどしているという。

孫は折しもドーピングをめぐる騒動の渦中にいる。18年9月に抜き打ちドーピング検査を妨害したとされる問題で、20年2月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)から8年間の出場停止処分を受けたものの、異議申し立ての結果、この処分はスイス連邦裁判所によって取り消された。孫楊に東京五輪出場資格があるかどうかは、今月末にCASが最終判断を下す見通しだ。(翻訳・編集/北田)