【体操】村上茉愛、涙のVで東京五輪出場内定! 「ケガする前より強くなれた」 畠田、平岩、杉原も

東京五輪出場権を獲得した村上茉愛(15日、長野市ビッグハット=代表撮影)

体操の東京五輪代表選考会を兼ねたNHK杯(長野・ビッグハット)の女子個人総合が15日に行われ、エースの村上茉愛(24=日体クラブ)が168・030点で優勝を飾り、リオ大会に続く五輪2大会連続出場を決めた。

また、2位・畠田瞳(20=セントラルスポーツ)、3位・平岩優奈(22=戸田スポーツクラブ)を含めた上位3選手に加え、チーム貢献度が高いと判断された杉原愛子(21=武庫川女子大)の計4人が団体メンバーに決定した。

表彰式で村上は「ロナのこともあったりとか…」と言ったところで言葉を詰まらせ、涙を流した。「ケガがあったり、3年間がすごく長かったんですけど、体操が好きってことが改めて分かることができたし、イチから競技力も人間力も見直すことができ、ケガする前より強くなれた。優勝して代表に入れたので今は達成感でいっぱい。反省点を生かして五輪でメダルを取れるように頑張ります」

2019年はケガに泣き、ここ1年は新型コロナウイルス禍で前代未聞のシーズンを過ごした。そのすべてを振り返った村上は「1回かなり落ちて、そこから這い上がってこれたのは今後の大きな原動力になる。つらい時があったらそれを思い出し、それでも乗り越えられると思い、五輪で最高の演技ができるように」と涙ながらに五輪金メダルを誓った。

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