補助金320万円不正受給 横浜のNPO、実態ない人件費など計上

横浜市役所

 横浜市は14日、放課後キッズクラブや放課後児童クラブ(学童)を運営するNPO法人「教育支援協会南関東」(同市南区)が、勤務実態のない職員を出勤したように装って補助金約320万円を不正受給していたと発表した。同法人は不正受給を認め、返還する意向を示しているという。

 市によると、同法人は市内でキッズクラブ7カ所と学童1カ所を運営。市が2019年度に交付した補助金のうち、キッズクラブ4カ所と学童で勤務実態のない職員の人件費約294万円と、事業所で使用せず法人本部で使うパソコンなどの購入費約28万円を不正に受給していた。

 昨年6月から今年2月にかけて、区役所に「事務所で勤務実態のない法人本部職員2人を出勤扱いにするよう法人が指示を出している」などと計3回内部通報が寄せられ、発覚した。

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