思わずキュン。「運命を変えた愛の名言」3選

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今や鉄板となった「お仕事×恋愛」をテーマにしたドラマ。

近年話題になった作品だと『恋つづ』や『ボス恋』、韓国ドラマでは『梨泰院クラス』や『スタートアップ』がその代表格といえるだろう。登場人物たちが仕事に恋に奮闘する姿を描いたドラマは、国境を超えて多くの女性視聴者の心をつかんで離さない。

その中でも個人的に印象に残っているのが『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系/2012年放送)。IT企業を舞台としたこのドラマは、当時まだ大学生で就職活動中だった私の仕事観・恋愛観にも大きな影響を与えてくれた。

ヒロインの澤木千尋(石原さとみ)は、東大生ながら就活難で内定ゼロの就活生。ひょんなきっかけで、時価総額3,000億円のITベンチャー企業「NEXT INNOVATION(ネクスト・イノベーション)」の代表取締役社長・日向徹(小栗旬)と出会い、インターンシップとして一緒に働くことになる。

この日向徹、最終学歴は高校中退だが、実力派の天才プログラマー。新しいアイディアを考えるのが得意で、周りを惹きつけるカリスマ性も魅力だ。傍若無人な一面もあるが、澤木との出会いによって少しずつ自分を変えていく。

本作はなんといっても、仕事・恋愛系の名言が多い。社会人経験を積んだ今もなお胸を刺すようなセリフばかりだ。

というわけで、今回の「#恋愛ドラマ考察」は少し趣向を変えて、本作の名言をいくつかピックアップしてご紹介する。

■ドラマ『リッチマン、プアウーマン』名言3選

「やればできるのに、お前は惜しいところで一歩足りてない。あと少し考えろ。そうすれば……お前は、悪くない」(第2話より/日向徹)

日向が計画する戸籍情報管理システム「パーソナルファイル」開発のため、総務省事務次官の藤川真沙子(大地真央)に気に入られる目的で“NEXT INNOVATIONの社員”として会食に参加させられた澤木。

しかし藤川の触れられたくない過去の話を口にしてしまったり、澤木が大学生だということがバレてしまったりと、大騒動に発展。

だが、澤木は何度も総務省に通って謝罪を続け、結果的に藤川の心をつかむことに成功する。それを知った日向が東大キャンパスを訪れて澤木に言ったセリフがこちら。

まだまだ失敗続きで未熟な澤木だが、日向のこの言葉には、厳しいながらも彼女に対する期待も込められていたように感じる。

「嫌味だし、すぐ人をバカにするし……。でもすごいなあって。すごい仕事をする人だなって。支えたいっていうか……そばにいたいんです」(第5話/澤木千尋)

パーソナルファイルの開発を通して、日向への尊敬が愛情に変わりつつある澤木が、恋のライバル・朝比奈燿子(相武紗季)に伝えたセリフ。

日向は利益を上げられない社員をすぐに解雇したり、嫌味が多かったりと、性格に若干(いや、相当?)の難があるが、それらの欠点さえも覆い隠す熱心な仕事ぶりに澤木は惹かれてしまう。

日向のように好きな仕事に夢中になって取り組む男性は、やっぱり魅力的だ。だからこそ、このセリフに共感できる女性も多いのでは?

「地球の裏側?それがなんだ。そんなものは僕がどうにかしてやる。18,590km?関係ない。まるで隣にいるように顔が見える、声が聞ける、今一緒に笑えるようにしてやる。それが僕の仕事だ。どんな距離も、なくしてやる。だから、お前は行け」(最終話/日向徹)

“18,590km”が一体何のことかというと、日本〜ブラジル間の距離だ。

内定ゼロの就活生だった澤木は「NEXT INNOVATION」での経験を糧に成長し、ブラジルの研究所でiPS細胞関連の研究に携わることになる。

幾多もの苦難を超えて、少しずつ、だけど確実に惹かれ合っていた2人。日本から見て地球の裏側にあるブラジルに行くことに動揺する澤木に対して、日向はこの言葉を伝える。

テクノロジーを扱い、新しいサービスを生み出す力がある日向ならではのセリフ。いつか本当に“18,590km”という距離をなくしてくれるんじゃないか……と思わざるをえないし、単純にめちゃくちゃかっこいい(ときめきすぎて語彙力を失いました)。

この最終話で「ITの中心にはいつも人間がいる。僕らの仕事はいつも大切な人を思うことから始まる」とも語っていた日向。

最初は自己中心的だった彼が「自分の大切な人のために新しいサービスを作ろう」と思えるようになったのも、一つの成長ではないだろうか。

自分の仕事が大切な人のためになるほど素敵なことはない。このドラマを見た私もそんなふうに仕事をしたい、そんな人を支えたいと思ったし、大人になった今でもそれは変わらない。

■あなたにとっての“名言”は?

今回ピックアップした3つ以外にも、名言が盛りだくさんの『リッチマン、プアウーマン』。改めて振り返ると、リアルタイムで見ていた頃とはまた違った感想を抱いた人も多いのではないだろうか。

ドラマの中の印象的なセリフは、ずっと記憶に残るもの。それが1人の人間の価値観や生き方を変えることだってある。あなたにとっての“名言”に出会えたら、ぜひ心に留めてみてほしい。

(文:高橋千里、イラスト:タテノカズヒロ)