清原和博氏 薬物依存後遺症に5年苦しむ「本当のリアル」を衝撃告白も…「タイソンのように」と復活宣言

清原和博氏

元プロ野球選手の清原和博氏(53)が15日、自身の自身のユーチューブチャンネル「清ちゃんスポーツ」で「清原薬物の恐ろしさを全部語る」と題した動画を公開。薬物依存の後遺症にさいなまれる現状を赤裸々に打ち明けた。

2016年に覚せい剤取締法違反で逮捕されてから昨年執行猶予が明け、現在はユーチューブやツイッター、テレビ出演、本の出版など多忙な日々を過ごしている。ところが今月6日に自身のツイッターで薬物依存についてのインタビューを受けている最中に「フラッシュバック、自己否定でどんどん辛く苦しくなった
」と明かし、症状が深刻化したことを告白。それまで更新が途絶えていたが、1週間後の13日になってようやく「ご心配をおかけしました…あのインタビュー以来、調子が悪くなり薬物病院に行き先生と話しました。薬物依存は本当に苦しいです」と書き込み、周囲からも心配の声が上がっていた。

この日公開された動画で清原氏は「本当のリアルは…」と口にすると「(薬物依存の)後遺症が酷くて…。緊張すると手の震えが止まらない。あと耳鳴りがずっとしている。眠れない。うつ病を患って、もう(逮捕後から)5年ですよ。それでも何とか戦おうとして頑張っているんですけれども、皆さんが思っている以上に苦しい。元気じゃないんです」と告白。そして「覚せい剤というのは、とんでもない怪物。その後遺症として5年経っても僕を襲い続ける」とも語った。

薬物依存についてのインタビューを受けた時のことについても「そこで一気に調子が悪くなって、ツイッターも約1週間ぐらい上げられなくて、睡眠もほとんど眠れず1日2時間から3時間とか…。他人からの連絡も取らなかったですし。すべてが投げ出したくなって…」と詳細に振り返った。

衝撃的な裏側を明かしたが、それでも清原氏は前向きだ。「本当に自分の場合、皆さんとこうやってお話しすることもできますし、幸せな人間だと思います。僕は覚せい剤という怪物のことは勉強しましたし、負けたくない」と力強く言い切った。

さらに最後には「(元プロボクシング3団体統一王者の)マイク・タイソンのように、またリングに上がりますよ」と笑顔で復活宣言。動画の中で自らが着用しているTシャツにプリントアウトされていたタイソン氏を指差し、気合を入れ直していた。

引退後、逮捕歴がありながらも更生し54歳にしてエキシビションマッチでリング復帰を果たしたタイソン氏と清原氏はほぼ同年代。それだけに一度どん底へ転落しながらも再び這い上がってきたレジェンドボクサーの姿から闘魂を再注入されているようだ。

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