福島成蹊、春の県大会「初勝利」 目覚めた9回、平工に4-3

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【平工―福島成蹊】9回表福島成蹊無死満塁、2点適時打を放つ佐藤陽。捕手は鈴木健=信夫ケ丘球場

 信夫ケ丘球場(福島市)と白河グリーンスタジアム(白河市)で15日に開幕した第73回春季東北地区高校野球県大会。第1日は1回戦6試合が行われ、初出場の南会津は1―6で相馬に敗れた。福島成蹊は4―3で平工を下し、春の県大会で初勝利を挙げた。大会第2日の16日は、信夫ケ丘球場と白河グリーンスタジアムで1、2回戦5試合が行われる。

 佐藤陽「狙い球を思いっきり打てた」

 土壇場の猛攻で劣勢をはね返した。「狙い球を思いっきり打てた」。9回表に逆転の2点適時打を放ち春の県大会初勝利を呼び込んだ佐藤陽太(3年)は喜びに浸った。

 186センチ、102キロの恵まれた体格で打線の主軸を任される佐藤。ただこの日は、支部予選の成績などから6番に。「打順が下がった悔しさをぶつけたかった」。連打などで2点を返し、なおも続く無死満塁の場面で打席に入ると、外角低めのカーブを芯で捉え、強烈な打球で一、二塁間を破った。

 入学時から昨年の冬までは投手だった。だが、打撃に専念したいと金子淳監督に直訴し、野手に転向した。練習では大振りせず強い打球を意識し、プロ野球の強打者を見習って体重を後ろに残すスイングを徹底した。毎日150回以上の素振りは日課になっている。

 次戦の東日大昌平は昨秋の県王者。「(4番でなくても)打ってもらわないと困る」と指揮官はさらなる奮起を促す。「今までと変わらず、次につなぐことを意識するだけ」と佐藤。もぎ取った初勝利ではまだ満足していない。