緊急速報メール 川棚町が誤送信 「避難勧告」を2通

川棚町内に誤送信されたエリアメール

 長崎東彼川棚町周辺の一部の携帯電話に14日夜、住民に「避難勧告」を知らせる緊急速報エリアメールが誤って送信された。同町が原因を調査している。
 エリアメールは、緊急時に役場の専用パソコンを使って特定地域の携帯電話に一斉に送る仕組み。町によると、14日午後11時55分から15日午前0時にかけて、計2通が送信された。1通目は「土砂災害警戒情報の発表」、2通目は「台風10号の接近」でそれぞれ「町全域に避難勧告を発令する」という内容。いずれも昨年の災害警戒時に準備していた文面だった。
 NTTドコモ、KDDI、楽天モバイルの端末に届いたとみられる。送信の前後にパソコン操作した者はいなかったという。送信後、役場には住民らから問い合わせが相次ぎ、職員が急きょ出勤して対応。町ホームページなどでも「メールは誤りだった」と周知した。

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