筒香がトレードでドジャースへ ユーティリティとして起用か

日本時間5月16日、ドジャースは後日指名選手1名または金銭とのトレードでレイズから筒香嘉智を獲得したことを発表した。これに伴い、ロースターの40人枠を空けるためにエドウィン・リオスが60日間の故障者リストに移されている。開幕から低空飛行が続いていた筒香は、正一塁手の崔志萬(チェ・ジマン)の戦列復帰が近付いていたこともあり、日本時間5月12日にレイズからDFAとなっていた。ドジャースでは内外野を守るユーティリティとしての起用が予想される。

2年1200万ドルでレイズに加入した筒香。しかし、移籍前から不安視されていた速球への対応に苦戦し、移籍1年目の昨季は51試合で打率.197、8本塁打、24打点、OPS.708と低調な成績に。それでも、ハードヒット率や四球率などで優秀な数値を記録していたため、メジャー2年目の今季は飛躍が期待されたが、26試合で打率.167、0本塁打、5打点、OPS.462と昨季をはるかに下回る成績に終わった。チェの故障により「1番・一塁」で開幕を迎えたものの、与えられたチャンスを生かすことができなかった。

筒香の今季の年俸は700万ドル。「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者によると、筒香の残り年俸の大部分はレイズが負担することになるという。ドジャースが負担するのはメジャー最低保証年俸を日割り計算した金額を少しだけ上回る金額になる見込みだという。

ドジャースはマット・ベイティ(一塁・左翼・右翼)、ザック・マキンストリー(二塁・三塁・左翼・右翼)、シェルドン・ノイジー(二塁・三塁・左翼)、リオス(一塁・三塁・右翼)、クリス・テイラー(二塁・遊撃・左翼・中堅・右翼)のように内外野を兼任する選手が非常に多く、筒香も同様のユーティリティ起用が予想される。今季は一塁しか守っていないが、昨季は三塁と左翼の守備に就いており、チーム状況に合わせてこの3ポジション、場合によっては右翼も含めた4ポジションを守ることになるのではないだろうか。

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