北朝鮮のW杯予選不参加確定で韓国追い風か 平壌遠征の引き分けが勝利扱いに

3月に日本代表と国際親善試合を行った韓国代表代表(左) 

アジアサッカー連盟(AFC)は16日、カタールW杯アジア2次予選における北朝鮮の不参加を正式発表した。

北朝鮮は新型コロナ禍を理由に、韓国で集中開催されるアジア2次予選を辞退する方針を4月末にAFCへ通知。AFC側は翻意するよう北朝鮮側の説得を続けてきたが、辞退の意思は変わらずボイコットが確定した。

AFCの発表を受けて、韓国メディアは一斉に報道。北朝鮮のボイコットにより、韓国に追い風が吹くと指摘している。

「スポーツワールド」は「パウロ・ベント監督率いる韓国サッカー代表チームにとって北朝鮮の不参加の最終決定は好材料だ」と報道。その理由を「北朝鮮が予選に出なければ、没収試合として北朝鮮の敗戦扱いとなる。韓国は0―0で引き分けた平壌遠征の結果が、3―0の勝利に変わる。現在2勝2分けの勝ち点8で2位だが、韓国は3勝1分けの勝ち点10で首位となる。有利な状況で2次予選の日程を消化することができる」と説明した。

北朝鮮戦の扱いについてAFCは正式発表していないが、韓国メディアの指摘どおりになれば、2次予選では苦戦中の韓国にとって北朝鮮のボイコットが強力な〝アシスト〟となりそうだ。

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