大相撲夏場所８日目（１６日、東京・両国国技館）、十両宇良（２８＝木瀬）は幕内魁聖（３４＝友綱）を破って７勝１敗とした。頭をつけて低い姿勢から左で足を取りに行くも振りほどかれて後退。それでも最後はすくい投げで逆転し「必死だった。重さは感じていたが、勝ってよかった」と安堵の表情を見せた。
十両ながら２０１７年九州場所以来となる幕内土俵。前日には「思わず声が出た」と驚いていたが、この日は「特に、いつもと同じ」と平常心を失わなかった。とはいえ、過去に２度右ヒザの手術を受け、一時序二段まで転落しながらも番付を上げたからこそ巡ってきた機会に「うれしかった」と率直な感想を述べた。
幕内復帰に向けて成績を残すしかない立場。宇良は「あと１番勝ちたい」と勝ち越しへ力を込めた。
