西伊豆の食材を商品化した「塩かつお和スパイス」発売 JR横浜支社の6次産業化プロジェクト

伊豆のチカラの新商品「潮かつお和スパイス」=イメージ=

JR東日本横浜支社は、地域産業の振興策として2016年に立ち上げたオリジナルブランド「伊豆のチカラ」で新商品「潮かつお和スパイス」の発売を始めた。静岡県西伊豆の郷土食材・潮かつおを原材料に商品化。JR東日本が全社規模で取り組む、6次産業化プロジェクトの一環で、西伊豆のかつお節メーカーが原料を調達、同地の食品加工会社が製造を担当する。

6次産業化は地域産業振興で頻繁に登場するキーワードで、農林水産業の1次産業が生産した原料を、2次産業の鉱工業で製品化し、3次産業の流通業が販売する仕組み。産業の数字を足し合わせて「6次産業」と表現する。塩かつお和スパイスの場合は、1次が地元のカネサ鰹節商店、2次が同じく三角屋水産で、3次の流通をJR横浜支社が受け持つ。和スパイスでは、パッケージデザインも伊豆の観光素材掘り起こしを手掛けるK Design Officeが担当した。

和スパイスは、JR東日本の地域再発見プロジェクトショップ「のもの」の上野店や東京グランスタ丸の内店、駅ショップのNewDays 小田原中央、NewDays湯河原などで販売している。

このほか、2017年から発売している「伊豆柑橘ゼリー」には、新しい味の「伊豆レモン」が仲間入りした。静岡県伊東市の果樹園で収穫されたレモンを使用。口に入れると、酸味・甘味・苦味が同時に楽しめる。伊豆柑橘ゼリーは、今回のレモンを加え「温州みかん」「だいだい」「ニューサマーオレンジ」の4種類のラインアップに広がった。

文:上里夏生
写真:JR横浜支社

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