【MLB】丸太のような太い腕… 大谷翔平、鍛え上げられた肉体が生み出す驚異のパワー

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

打球速度191.5キロ以上をマークした打者はメジャーでも5人だけ

14日(日本時間15日)に行われた敵地レッドソックス戦で11号本塁打を放ったエンゼルスの大谷翔平投手。泳ぎながら、片手1本のフォロースルーで、左翼にそびえ立つ11.3メートルのフェンウェイ・パーク“名物”グリーンモンスターを越えた一発は米メディアやファンにも大きな衝撃を与えた。

MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は公式ツイッターで大谷がノースリーブ姿で二の腕を露わにしている写真をアップ。丸太のように太い上腕にファンから「このとんでもない腕を見てよ!」「なんてこった、彼は馬鹿デカイ」「この男が人間であるはずがない」との驚きの声が寄せられていた。

この鍛えられ上げた肉体が生み出すパワーはもはやMLBでも屈指と言える。それは大谷が今季残している打撃データにも良く表れている。ここまでア・リーグの本塁打トップを争う11本塁打を放っていることもさることながら、選手個々が今季マークした最速の打球速度を見ても、それは良く分かる。

大谷が4月4日のロイヤルズ戦で放った右翼線への二塁打は自己最速の119マイル(約191.5キロ)を記録。これはメジャー全体でもヤンキースのジャンカルロ・スタントンの120.1マイル(約193.3キロ)に次ぐ2位の速さだ。メッツのピート・アロンソやツインズのネルソン・クルーズ、ブルージェイズのウラディミール・ゲレーロJr.らをも上回っている。

本塁打の平均飛距離126.5メートルはメジャー全体で4位タイ

また、MLBの全球場で「スタットキャスト」が導入された2015年以降で打球速度119マイル(約191.5キロ)超をマークしたことのある選手は5人しかいない。ヤンキースのスタントン、アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ツインズのクルーズ、そして大谷だ。今季に限れば、スタントンと大谷の2人しかいない。

さらには、今季ここまで9本塁打以上(5月14日現在)を放っている選手はメジャー全体で19人いるが、その平均飛距離でも大谷は上位につける。トップはMLB全体で最多12本塁打を放つロナルド・アクーニャJr.で418フィート(約127.4メートル)。レッドソックスのラファエル・デバースとスタントンの416フィート(約126.8メートル)が続き、大谷は4位タイの415フィート(約126.5メートル)となる。

グリーンモンスター越え本塁打から一夜明けた15日(同16日)の同戦では4打数1安打に終わり、痛い走塁ミスも犯した大谷。ただ、ここまで見せてきた打撃とパワーは本物だ。これからも我々を驚かすようなパフォーマンスを見せてもらいたいものだ。(Full-Count編集部)

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