〝鷹の休火山〟バレンティンが18日に初の一軍合流 西武戦で火を噴くか

今季初の一軍合流となるバレンティン

ついに〝休火山〟が火を噴くか。ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が次カード、18日の西武戦(メットライフ)から今季初めて一軍に合流することになった。

二軍成績は出場11試合で打率2割6分7厘、5本塁打。一時、腰の張りで欠場していたことからデスパイネ、グラシアルが不在となっても、首脳陣は「(腰の)問題がなくなって(二軍の)試合で結果が出れば」(工藤監督)とのスタンスを取っていた。そんな中で直近12日の中日戦(タマスタ筑後)で2打数2安打2打点1四球と準備万端ぶりを証明している。

現在は和製打線となっており、ここぞの場面での一振りという怖さに欠ける状況だ。さらに1週間後には勝手知ったるセ・リーグとの交流戦を迎えることも大きい。ヤクルトから移籍1年目の昨季は打率1割6分8厘、9本塁打、22打点とまさかの大不振に陥ったが、チーム関係者は「本来の打撃を取り戻してくれれば」と期待を寄せる。現在の状態の良さも含めて再スタートを切るには最適のタイミングにもなりそうだ。

昨季は猛ハッスルして状態を上げたものの、新型コロナ禍で何度も開幕が延期となりコンディション面に苦しんだ。そこにパ・リーグ投手陣の厳しい攻めが加わり、混迷のシーズンとなった。足を痛めていたことが走塁面にも響いた。

ここまで期待に応えられておらず、ファンから厳しい声が上がっている状況だが、練習にも明るく取り組みファームでの評価は高い。自らのバットで逆襲のノロシを上げられるか注目だ。

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