師匠よりも叔父さんが怖い!? 大相撲夏場所8日目(16日、東京・両国国技館)、元横綱朝青龍(40)の甥の幕内豊昇龍(21=立浪)が大関朝乃山(27=高砂)を内掛けで撃破。鮮やかに足技を決めた取組後は「狙っていなかった。体がいい感じに動いた」と興奮気味に振り返った。
2018年初場所で初土俵を踏み、昨年秋場所で新入幕。朝青龍の所要12場所には及ばなかったものの、わずか15場所のスピード出世を果たした。その後も順調に番付を上げ、今場所は自己最高位の東前頭5枚目で臨んでいる。目元がそっくりな元横綱とは普段から直接連絡を取り合う一方で、本場所中は叔父によるツイッター上での〝辛口エール〟がファンの間でも話題になっている。
3月の春場所千秋楽で敗れた際には「ヤングマン感じない!」「立ち会い全然本人覚えてない! 先ず立ち会い覚えること!」「なめられたら終わり!」(すべて原文ママ)と立て続けにゲキが飛ぶなど〝公開説教〟を受けた。
そんな叔父に対して、豊昇龍は「まだまだ怖い存在」。師匠の立浪親方(52=元小結旭豊)も「すごい怖がっているみたい」と証言するほどだ。
初の大関戦が組まれた今場所は照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)、貴景勝(24=常盤山)と看板力士の分厚い壁にはね返されたが〝三度目の正直〟で大関に初勝利。豊昇龍も「いい報告ができる? そうですね。叔父さんには立ち合いのことを教えてもらいたい」と無邪気な笑顔を見せた。
横綱のDNAを受け継ぎ、角界の未来を背負う注目の21歳。これからどのような成長曲線を描くのか。