ブドウの木を借りる「オーナー」76人 手間暇かけてブドウ作り 三木・口吉川

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ブドウの世話をするオーナーたち=三木市口吉川町里脇

 兵庫県内屈指のブドウ産地として知られる三木市内で、ブドウ作りが本格化している。口吉川町里脇の「里脇観光ぶどう園」では、木を借りて「オーナー」となった76人が、8月ごろの収穫に向けて汗を流している。

 同園内では、1100本のブドウの木が育ち、夏場には大勢の観光客がブドウ狩りに訪れる。

 毎年、初心者らが農家から栽培技術を学ぶ「里脇ぶどう塾」が開かれていたが、今年は新型コロナウイルスの影響や木の減少により中止に。今年は、オーナーとなっている塾の卒業生が栽培に取り組む。

 14日は枝を手で下方向に伸ばす「新梢(しんしょう)管理」を行った。まず同園を運営する農事組合法人「里脇生産協業」代表理事の大塚浩洋(ひろうみ)さん(79)がコツを伝授。この作業で栄養が枝の先まで行き渡りやすくなるといい、参加者たちは懸命に枝と向き合っていた。

 神戸市灘区から夫婦で参加した男性(76)と女性(72)は、「本格的な農業に触れて楽しい。手間暇かけておいしいブドウを作りたい」と笑顔を見せた。(長沢伸一)