女性の80%が経験している「PMS」、自然ぐすりで対処できるって知ってた?

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植物療法士の南上夕佳さんに、女性が取り組むべき「からだづくり」について語っていただく連載。
20代で若年性更年期障害と診断された南上さんが、
病気を克服し、30代で妊娠・出産・子育てを経験するまでに行っていたこと。

第3回は多くの女性が経験しているPMS(月経前症候群)について。


今回は女性の約80パーセントが経験していると言われる「PMS」に対する自然ぐすりをご紹介します。

PMSとは、月経前症候群とよばれる生理前3日~10日ほど続く身体的症状のこと。
情緒不安定、イライラ、眠気、むくみ、お腹や乳房の張りなど、他にも数十種類の症状を指します。

自然ぐすりを試す前に、まずは月のリズムを把握しましょう。排卵日や月経リズムをきちんと把握することで、効果的なタイミングで自然ぐすりを取り入れることができます。

現在、PMSの主な原因ははっきりとは分かっていないのですが、女性ホルモンの分泌が原因ということが言われています。フィトテラピー(植物療法)の世界では、プロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンの分泌に関係するハーブをPMSに対して昔から処方していました。

△メリッサ(レモンバーム) イラスト/いいだあやか

特にメリッサという植物は、PMSの諸症状にはオールマイティに効果を発揮してくれる頼もしいハーブです。日本ではレモンバームという名前で馴染みがあるかもしれません。

メリッサの成分はプロゲステロンに似た働きをしてくれるので、PMSの時期のホルモンバランスを整えてくれます。また緩和なトランキライザーともいわれ、気持ちを安定させて、高揚させる珍しいハーブでもあります。
ハーブティーやエキスを凝縮したタンチュメール(ハーブチンキ)を、生理の2週間前あたりの排卵期から生理が始まるまで朝晩飲みましょう!

また、アロマテラピーの香りからアプローチする方法もあります。
用意するのは、ゼラニウムと柚子のエッセンシャルオイル(精油)です。最近はアロマテラピー専門店に行くと柚子の精油も置いてあることが多くなり、どちらも手に入りやすくなっています。

(イメージ:写真AC)

こちらも生理の2週間前あたりの排卵期から生理が始まるまで、ディフューザーなどを使って、朝晩香りを嗅ぐだけ。イライラや気分の落ち込みにおすすめです。

こうした処方を続けていくとホルモンバランスが整い、PMSがなくなっていくことでしょう。そうすれば、自然ぐすりも卒業です。
それ以降は、症状が気になる時のお守りとして、その時どきで取り入れてみてくださいね!

バナーイラスト/いいだあやか
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