小樽で人気の「伊勢鮨」で旬の割烹コースを食し、三角市場や龍宮神社を巡る旅

旅人へひとこと

小樽と言えば運河やお寿司が旅の定番!小樽の一夜、旬の地魚をちょっと贅沢なお寿司でいただいてください。

小樽生まれ小樽育ち、仕事は札幌中心で通勤しています。小樽・札幌を中心とした近郊の美味しいお店を紹介していきます。観光客向けのお店やチェーン店には行きません。何かに秀でたお店が好きでコスパの良い個人店を中心に食べ歩きしています。趣味はフィットネス。食べたカロリーを運動で消費していましたがコロナ禍で運動が減ってしまいました。時間があるときはパンを手造り。旅好きが高じて、副業で民泊を始めてしまいました。小樽へお越しの節はお泊りください(inn南小樽を検索、お時間が許せば観光案内もいたします)

小樽は明治~昭和初期に繁栄しました。今も街全体がノスタルジックな雰囲気に包まれています。

『小樽駅舎』は1934年(昭和9年)に建設された、北海道内初となる鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の駅舎です。

昭和初期のRC造による現役駅舎として希少で、横浜駅(1928年建築)、両国駅(1929年建築)、上野駅(1932年建築)から続く一連の同形式の近代的駅舎に位置づけられているそうです。(Wikipediaより)

4駅ともどことなく外観が似ていて昭和時代のモダンなデザインコンセプトが共通しています。

駅前に広がる通りは『中央通り』です。ゆるやかな坂の向こうに港、大型客船が見えることもあります(今年はコロナ禍で入港はありません)

小樽駅を出て左手の階段を上がると『三角市場』があります。食事処があり、新鮮な魚介類が楽しめます。

もう、何度もマスコミにも取り上げられすっかり全国区になりました。民泊に宿泊する海外の方もたくさんお連れしました。この日も観光客で賑わっていました。

鮮魚店で蟹や魚貝を購入して、系列の食堂でボイルしたりお刺身にしてくれます。『三角市場』の紹介はまたの機会を楽しみにしていただいて、今回はスルーします。

『三角市場』から余市方面に数分歩くと『龍宮神社』が左手にあります。

三角市場

〒047-0032 北海道小樽市稲穂3丁目10−16

御朱印ガールにもおすすめ、小樽の街並みが望めるパワースポットの『龍宮神社』は小樽駅から徒歩5分。

御朱印は社務所でいただけますが、コロナの影響もあるので確認してください。

小樽には神社がたくさんあります。6月~7月の間、市内ではお祭りが毎日のように開かれています。そのなかでも小樽の三大例大祭は水天宮、龍宮神社、住吉神社です。龍宮神社のお祭りは6月20日~22日の日程で行われます。

歴旅を少し。榎本武揚ゆかりの稲穂~龍宮神社~梁川通です。龍宮神社の境内に榎本武揚の銅像があります。

榎本武揚は幕末に旧幕府軍として戊辰戦争で官軍と戦い、艦隊をひきいて函館で蝦夷共和国を樹立、箱館戦争を戦いました。捕虜となり、反乱の罪で服役しましたが、黒田清隆・福沢諭吉の賢明の助命嘆願の末、罪を恩赦され、北海道開拓使に任官し北海道開拓に尽力しました。

明治5年(1872)小樽の稲穂町の土地の払い下げを受け、同僚の北垣国道とともに管理会社「北辰社」を設立しました。この一帯は町外れの沼地で、山側の丘はアイヌ民族の神聖な場所であった。数多くの神へ供物「イナウ」が立ち並び、これが「稲穂」の語源と言われています。

先ほどの『龍宮神社』は明治9年(1876)この榎本が創建しています。
北辰社は明治37年(1905)頃から大規模な開墾を行い、現在の街並みの基礎を造りました。稲穂町にある『梁川通り』は榎本の雅号に『静屋通り』は北垣の雅号にちなんで命名されました。

この後は『梁川通り』横小路の『伊勢鮨』さんへ移動です。

龍宮神社

〒047-0032 北海道小樽市稲穂3丁目22−11

観光客や地元の客で賑わう老舗店。季節の旬のネタなど小樽の山海の恵みを心ゆくまで味わうことができます。

杉玉が目印の『伊勢鮨』さんです。二つのカウンター、二つのテーブル席、いつも満席なので予約をお勧めします。

大将カウンターでいただく品数豊富なコース料理がおすすめです。

お寿司屋さんのカウンターって敷居が高いと思います。はい!私もそう思います。でも、ここは銀座ではありません、小樽です。カウンター寿司でもリーズナブルなので寿司屋カウンターデビューでも安心です。

今日の『鮨割烹コース』の料理を紹介していきます。

カウンターに着くと早速一品目「圧力なべで炊いた秋刀魚、茄子の煮びたし」梅の酸味がアクセントに。(お醤油、みょうが+ポン酢+生姜、お塩)で「松皮鰈のお刺身」をいただきます。ビールは「小樽ビール(瓶)」をいただきました。

もちろん大将(社長)のカウンターでの会話も楽しみにしてます。町内会の龍宮神社のお祭りでお神輿に上っていそうな粋な雰囲気。

「鰊のお刺身」「中トロ刺身」地元北海道産でとても新鮮です。秋の鰊は脂がのってます。「たち」(真鱈の白子)はポン酢でいただきました。冬では一番楽しみにしている素材です。「あん肝の奈良漬けのせ」は初めて経験する組み合わせでした。

「氷頭なますの新イクラのせ」氷頭は鮭の頭の軟骨です。とても柔らかに仕上げています。今まで食べた氷頭なますで一番美味しかった!「小樽産蝦蛄」「いかげそ」軽くソフトに炙っています。「シシャモとギンダラの焼き物」

「白貝の水貝」貝本来の味が昆布のお出汁で引き立ちます。鮑やつぶ貝の水貝も小樽ならでは、見つけたら食べてください。「白魚の玉子とじ」「さくらますの漬け」「きんき」は柚子胡椒+塩でいただきます。きんきのきれいな油の旨味が残ります。

「赤身の漬け」は筋の無い柔らかな部位。津軽産の「中とろ」180kgクラス「〆さば」は三升漬にかるく漬け込み「ぼたん蝦」は炙ることにより甘みが増します。

ぼたん海老でとった出汁の味噌汁は旨味にあふれています。何尾、海老が使われているのでしょうか。「つぶ貝の肝」「塩ウニ」は日本酒が欲しくなります。

「帆立の炙り醤油漬け」浜中のキャベツで養殖した「ウニ」は甘いですね。残念ながら小樽産のウニは8月で旬は終わります。使用してる海苔は有明の「こんとび海苔」だと大将が教えてくれました。いい素材があると使いたくなるようです。「穴子の白焼き」はツメでいただきました。「玉子焼き」はデザート感覚でいただきます。なんと20品以上、シャリ少な目でお腹いっぱいです。

旬の魚をいただくのが一番、ひと手間かけたおつまみで飲まさる~

「飲まさる~」は北海道弁。どんどんお酒がすすむということです。

お皿左は蝦蛄。産卵前の卵が熟した子持ちが獲れる春と、脱皮後の引き締まった身が特徴の秋、どちらもおすすめです。右手のミズダコは比較的年中いただけます。この記事が公開される頃には、旬のものが変わっていると思います。
これからの旬の「たち」は是非とも食べて欲しい食材です。たちポン、天ぷら、おでん、などがありますが、これは昆布で挟んで焼いています。昆布の旨味がたちと絶妙のハーモニーを奏でます。

伊勢鮨

〒047-0032 北海道小樽市稲穂3丁目15−3

小樽駅内にある系列の『伊勢鮨駅中店』はカウンターのみの立ち食い寿司。電車の待ち時間にサクッとお寿司を

本店と同じネタを同じ職人さんが握ってくれます。立ち食いですがいつも混んでいるので時間に余裕をもってください。おまかせ握りを頼んで「お好み」追加がおすすめパターン。昼ビーが旨い!

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伊勢鮨駅中店

〒047-0032 北海道小樽市稲穂2丁目22−15 JR小樽駅構内

*この記事は2020年12月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:sanさん

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