小樽・花園銀座商店街のおでんの名店「酒処ふじりん」と小樽の散策スポットご紹介

旅人へひとこと

小樽で一番予約の取れない居酒屋の『酒処ふじりん』さんが3月末で閉店。あと二ヶ月ばかりしかありません。

誰もが知る定番の料理でも丁寧に作ったらとても美味しいことに気が付かせてくれたお店です。

小樽人の夜の遊び場『HANAMATI[』](花園銀座商店街の脇道にあって見つけづらいかもしれません。

階段を上がり扉をあけると、カウンターの向こうにおでん鍋が目に飛び込んできます。

一品目は定番「おでん」品揃え豊富な日本酒を楽しんでほしい

昆布と鰹節の出汁が美味しい「おでん」がお勧めです。ママがおでんの具材の食べごろを常に微調整しています(具材の位置を変えたり、ひっくり返したり)このママの心遣いが定番の「おでん」をさらに美味しくします。

入手困難な日本酒で有名な三重・木屋正酒造の「而今(じこん)」、幻の酒と呼ばれる山形・高木酒造の「十四代」、伊勢志摩サミットで乾杯酒として採用された三重・清水清三郎商店の「作(ざく)」なども揃っていました。

おでんには明治38年創業の『かま栄』の「豆腐けんちん」、大正3年創業の『大八栗原蒲鉾店』の「カラミダンゴ」がふんだんに使われています。

ふきやタケノコも北海道産です。

定番のおでん「牛スジ」はぷるんぷるん、出汁の旨味におぼれます

動物系の出汁と魚介系の出汁が融合、なんともいえないバランスが最高です。
このお出汁を使ってにゅう麵で〆たいと思うのは私だけでしょうか。

季節のおでん「たち」はクリーミーでレアな火入れが絶妙です

「たち」は北海道の冬の定番食材、夏のウニに匹敵する食材だと思います。まだウニほど値段が高くなっていないのがうれしいです。「たち」をおでんでいただくのは少々珍しいです。たちのお料理は味噌汁、たちポン、天ぷら、ムニエルなどが一般的で美味しくいただけます。

珍しいおでんを紹介「岩のり」は海のエキスと出汁のマリアージュ

「岩のり」おでんは〆でいただいたり、お茶漬け風でいただく方もいらっしゃいます。

「お刺身盛り合わせ」3人前。季節のおすすめ、新鮮な「アワビ」や「ぼたん海老」もいただけます。

「いももち」は北海道の家庭料理。バターをたっぷり使って家庭よりリッチな味に仕上がっています。

ザンギ=鳥のからあげです。

一般的には醤油味ですが写真は「塩ザンギ」です。

毎年小樽では「熱闘ザンギ甲子園」が開かれます。昨年は市内27店舗の「ザンギ」が一堂に会しました。残念ながら『酒処ふじりん』さんは参加していません。

全国にファンがたくさんいらっしゃる居酒屋さんです。この度、3月末でお店を閉めることになったのはとても残念です。

ママは一休みして、日本酒バーをやりたいと言っております。

その折には名物の「おでん」は復活してほしいものです。

酒処 ふじりん

〒047-0024 北海道小樽市花園1丁目8−24

『花園銀座商店街』に隣接するパワースポット『水天宮』から港と街並みが見渡せます。

江戸時代の安政6年(1859)に祭られた『水天宮』は、小樽市指定の歴史的建造物のひとつ。飲料水と食料生産の神を奉っている神社で、この社殿は大正8年(1919)に建てられたものです。前回の記事で紹介した小樽三大例大祭の神社の一つです。水天宮のお祭りは6月14日~16日まで行われます。『花園銀座商店街』まで露店が続きます。

境内の桜がきれいで、インバウンドのお客様がたくさん訪れていましたが今年の桜の時期には観光客の復活は厳しそうです。

木々の間から『小樽港』が見えます

北海道文化放送の「発見!タカトシランド」(ローカル放送)で元AKB48の柏木由紀さんがこの角度で写メを撮っていました。ファンのかたは是非同じ構図の写真を撮りに来てください。

鳥居から見える表参道はとても急な階段です。

上る途中で後ろを振り返ってはいけません。転げ落ちそうになります(笑)

境内から堺町通りに降りる外人坂は更に急ですのでご注意ください。

水天宮

〒047-0028 北海道小樽市相生町4−22

花園銀座商店街には「パンロール」の製造元『かま栄』本店があります。

明治38年創業の『かま栄』は堺町の工場直売店が有名ですが、こちらが本店。イートインコーナーもあります。「新・食わず嫌い王決定戦」で大泉洋さんがお土産として「パンロール」を持参し、すっかり全国区となりました。修学旅行生やインバウンドのかたが小腹を満たすのに購入する姿をよくみました。

手前の「豆腐けんちん」は『酒処ふじりん』のおでんの具になっています。

かま栄 花園店

〒047-0024 北海道小樽市花園1丁目1−8−2

花園銀座商店街には「小樽名物花園だんご」の製造元『小樽新倉屋』花園本店があります。

明治28年創業の『小樽新倉屋』。黒あん、白あん、抹茶あん、胡麻、お正油の5種類のお団子は小樽の代表的名物「小樽名物花園だんご」として親しまれております。

胡麻だんごにたっぷりふりかけた胡麻の美味しさは絶品です。

「あん」の付け方は「山型一刀流」とよばれています。

これらの商品は、賞味期限が当日中になりますので、その日に食べるしかありません。イートインコーナーがあります。

小樽新倉屋 花園本店

〒047-0024 北海道小樽市花園1−3−1

今回は古くから栄えた繁華街の一部を紹介しました。『花園銀座商店街』をぶらぶら歩いて『水天宮』まで。途中、小腹がすいたらパンロールやお団子、洋菓子などの選択肢があります。観光客は比較的少ないエリアですが地元民が愛する古くからのお店がたくさんあります。ちょっとディープな小樽を探してみてください。

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*この記事は2021年1月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:sanさん

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