佐渡島出身の山田詩乃武氏が、「順徳天皇 -御製で辿る、その凛冽たる生涯-」を出版、佐渡配流から800年の節目の年

題字は、安倍晋三前内閣総理大臣の母親の安倍洋子氏

「順徳天皇 -御製で辿る、その凛冽たる生涯-」カバー(帯付)

新潟県佐渡島出身の山田詩乃武氏が、「順徳天皇 -御製で辿る、その凛冽たる生涯-」を出版することになり、すでにAmazonで先行予約が始まっている。全国書店などでの正式の刊行販売は6月10日以降になる予定。

出版社はPHPエディターズ・グループ。題字は、安倍晋三前内閣総理大臣の母親で名筆として知られる安倍洋子氏、推薦文は外交評論家の加瀬英明氏、表紙画は真野新町出身の日本画家、新澤由貴氏。定価1,800円(税抜)。

Amazonの書評などによると、若き帝・順徳天皇は、承久の乱のかどで佐渡に流され、悲運の生涯を送ったという。有職故実の書『禁秘抄』などの著作からうかがわれる、たぐいまれなる才を惜しまれながら、珠玉の御製を残し、自ら去って行った。
なぜ「小倉百人一首」の掉尾を、順徳天皇の御製が飾るのか。 なぜ、45の男盛りで、自ら世を去らなければならなかったのか。 その答えは、本書にある。

そうした中、真野新町生まれで幼少より順徳天皇の存在は身近だったという著者が、現地を徹底調査、さらに史料をくまなく洗い出し、御製を随所にちりばめながら、順徳天皇の在島22年の生涯を、見事によみがえらせたのが本作品だ。

出版社からのコメント】
いままで研究書も少なく、ベールに包まれていた順徳天皇の生涯が、 まったく新しい視点で1冊の本にまとまりました。 格調高い文体で、歴史を辿る喜びを味わわせてくれます。 ぜひ、多くの方にこの感動を共有いただきたく思います。

【外交評論家 加瀬英明氏】

順徳天皇は歴代天皇のなかでも秀逸な歌人であり、佐渡島に配流されて、悲劇、多感、耽美的な生涯を閉じた。日本語は今日でも美と、自然との和を求める言霊が宿る祈りの言葉であって、和歌として結晶している。
皇室が百二十六代にわたって、常若の和歌の伝統を守ってきたが、ここにいま世界が持続可能な地球環境を求めている、答えがある。

今年は承久の変(乱)と順徳上皇が佐渡に御遷幸されて800年という大きな節目の年。また、来年のNHK大河ドラマは、順徳上皇を佐渡島に配流した北条義時が主人公の「鎌倉殿と13人」に決まっている。そうした中での出版ということもあり、今年注目を集める1冊になりそうだ。

なお、山田氏は姉妹本として、『守成 -小説 順徳天皇物語-』(仮称)を執筆中で今秋、上梓の予定。

◎山田詩乃武氏 略歴

1959年生まれ。新潟県佐渡市真野新町出身。
新潟県立佐渡高校卒、青山学院大学経営学部第Ⅰ部中退。青山学院大学在学中、清水礼子助教授(当時)に師事しスピノザ哲学を学ぶ。佐渡ゆかりの歴史的人物に焦点をあてた研究を続け、『佐渡郷土文化』誌などに寄稿。
6次産業化プランナー、プライバシー・コンサルタント、ISOコンサルタント。現在は複数の会社・団体の役員。佐渡市ならびに東京都在住。


・2005年 新潟日報朝刊 『個人情報は自ら守れ』
・2005年 新潟日報朝刊 私の視点『個人情報の保護体制構築を』
・2005年 「行動人」(株式会社ジェック)特集『個人情報保護体制構築・実践編』
・1991年 「佐渡 郷土文化」『犠牲としての価格観』
・2016年 「佐渡 郷土文化」『蒋介石の密使 繆斌と佐渡の幻翳』
・2019年 「佐渡 郷土文化」『「海鳴」の著者、津村節子先生に拝芝の機を得る』
・2019年 「佐渡 郷土文化」『佐渡 北のさい果て ~願「賽の河原」へ』
・2020年 「佐渡 郷土文化」『二・二六事件の遺族会「仏心会」法要に参列して』
・2021年 「佐渡 郷土文化」『魂だけでも母の腕に―山本三男三郎帝国陸軍大尉のこと―』
・2021年 『順徳天皇 ― 御製で辿る、その凛冽たる生涯 ―』

ブログ
https//ameblo.jp/nisaburo/

「順徳天皇 -御製で辿る、その凛冽たる生涯-」

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