大相撲夏場所９日目（１７日、東京・両国国技館）、大関に復帰した照ノ富士（２９＝伊勢ヶ浜）は関脇高安（３１＝田子ノ浦）をはたき込んで無傷の９連勝とした。
単独トップの座は譲らない。照ノ富士は直近４場所全敗の〝難敵〟に追い詰められ、飛び出しながらも相手を土俵にはわせ、物言いがついたが、軍配通り白星をゲット。取組後は「残った感覚があった」と口数は少なかったものの、充実感を漂わせていた。
土俵下で審判長を務めた藤島親方（４９＝元大関武双山）は「照ノ富士の執念じゃないか」とうなずいた。また、大関貴景勝（２４＝常盤山）が敗れ、２差に開いたことに「それは大きいと思う。今日は危ない相撲だったが、今場所は強い相撲を取っているからね」と語った。
連覇に向けて独走態勢に入った照ノ富士。もう誰にも止められないのか――。
