「家族との一日一日大切に」 佐渡・曽我ひとみさんが本年度初の講演

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家族を思う大切さなどを語った曽我ひとみさん=17日、佐渡市水津

 北朝鮮による拉致被害者で新潟県佐渡市の曽我ひとみさん(62)が17日、同市水津の前浜小学校・中学校で講演した。一緒に拉致され行方が分からない母ミヨシさん=失踪当時(46)=を案じるとともに家族の大切さなどを訴えた。

 曽我さんはミヨシさんから買ってもらった腕時計を掲げ、「北朝鮮にいるとき、ここで一生を終えるのではというあきらめた感情を、腕時計を見て打ち消した」と語った。家族への思いについて「感謝を忘れず、家族との一日一日を大切にしてほしい」と呼び掛けた。

 新潟市で北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の父滋さんが昨年亡くなったことにも触れ、「めぐみさんをずっと待っていたと思うと本当につらい」と悼んだ。

 前浜小5年の男子児童(10)は「曽我さんがお母さんと早く会えるようになってほしい」と話した。

 曽我さんの講演は、拉致問題への関心を高めようと、佐渡市が2012年度から市内の小中学校を対象に開いている。21年度は、前浜小・中学校を皮切りに10校ほどで行う予定。