供給日程「速やかに提示を」 コロナワクチンで新田知事

©株式会社北國新聞社

中部圏知事会議で発言する新田知事=富山県庁

 富山県の新田八朗知事は17日、北陸や東海など9県と名古屋市で構成する中部圏知事会議にオンラインで出席し、新型コロナウイルスワクチンの安定供給に努めるとともに、高齢者分の具体的な供給スケジュールを速やかに提示するよう国に求めた。知事は「スケジュールによって現場の市町村が振り回されている」と述べた。

 新田知事は9日から15日までの1週間の感染者数が県内で101人となり、前の週(55人)の約2倍に増えたと説明。「これ以上の感染拡大を何としても防止したい」と語った。

 ワクチン接種に向けては、14日に県内の全15市町村長と意見交換する「ワンチームとやま連携推進本部会議」を開き、県と市町村が一丸となって取り組むことを確認したとした。その上で国に対し、供給スケジュールの速やかな情報提供を要望し、接種体制を確保するための補助金の追加交付の必要性を訴えた。

 このほか、知事は外食需要の低迷で打撃を受ける農林漁業者の経営支援を求めた。コロナ収束後を見据えた取り組みでは、デジタル技術への対応を後押しするべきと強調。「富山県は富大と連携し、初等教育から企業担当者までのデータサイエンス教育を拡充する」と話し、特に中小、小規模事業者の支援を要請した。

 会合では、まん延防止等重点措置の対象地域となった石川県の谷本正憲知事が医療体制の確保に関し、新田知事と福井県の杉本達治知事に対して「両県知事に感染拡大に関する協力をお願いしたところ、前向きな回答をいただいた。現在、詳細について事務方で協議を進めている。感謝を申し上げたい」と述べた。

 新田知事は会議終了後、石川県がまん延防止等重点措置の対象になったことについて「石川との交流はずっと深いが、感染が収束するまでの行き来は何とか自粛してほしい」と富山県民にあらためて呼び掛けた。知事は「ここ数日、高水準の感染確認が続いており、富山市と(県西部の)呉西が多い。もしかしたら石川県との影響があるかもしれない」との見方を示した。