首位・阪神より少ない! 中日の一、二軍 “入れ替え不足“に「異常」「低迷やむなし」の声

「ガマンの起用」を続けている中日・与田監督

低迷は人災なのか。17日現在、借金7でリーグ5位に沈んでいる中日内で一、二軍の入れ替えの少なさを疑問視する声が噴出している。

投手陣は12球団トップのチーム防御率2・92を誇るが、とにかく野手はサッパリだ。得点圏打率1割9分4厘、17本塁打は両リーグワーストで、チーム打率もリーグ最低の2割2分9厘。それでも今季の中日は出場12試合で打率1割5分6厘、18三振と精彩を欠いて17日に二軍落ちした新外国人ガーバーを含め、出場選手登録を抹消された選手は延べ8人。一軍昇格した選手も10人しかおらず、いずれも12球団で最少だ。

両リーグ最多は日本ハムの登録40人、抹消37人だが、これは新型コロナのクラスター発生時に一挙に大量の入れ替えを行ったことも要因になっている。一般的に不調なチームほど不振に陥っている選手を抹消し、二軍で状態の良い選手を昇格させるのが通例で、セ首位を快走する阪神でも登録14人、抹消13人の入れ替えを行っている。

中日のチーム関係者は「故障者が少ないとも言えるが、これだけ打線の状態が悪いのに、同じような選手ばかりをスタメンに並べて、こんなに入れ替えがないのは異常だ。二軍で状態のいい選手を一軍に上げて使うようなことをしないし、上げたとしても、すぐにスタメンで使わずベンチに置いておくだけでは調子も悪くなってしまう」と指摘する。

別の関係者も「今、一軍にいる野手は沖縄キャンプで一軍スタートだった北谷組がほとんど。結果を残しているのに一軍に上げてもらえない二軍選手たちのモチベーションが上がらなくてかわいそう」と言う。ファーム内では「これでは中日ドラゴンズではなく、北谷ドラゴンズだよ」と揶揄する声まで漏れているそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社