【新型コロナ】横浜でワクチン集団接種スタート「思ったよりスムーズ」

集団接種の受付に並ぶ高齢者ら=17日午後、青葉スポーツセンター

 横浜市は17日、高齢者を対象とした新型コロナウイルスの集団接種をスタートさせた。この日は、市内11医療機関の個別接種約7千件の予約(5月24日~6月6日)も開始。全国最多の約90万人(施設入所者を除く)に上る65歳以上のうち、7月末までに8割の接種完了を目指す事業が本格化した。

 集団接種の初日は市青葉スポーツセンター(青葉区)で実施し、2021年度内に80代以上となる市民225人が接種を受けた。医師4人が予診、看護師6人が接種に当たり、副反応は確認されなかった。

 同区の酒井宏允さん(79)は「思ったよりスムーズに接種を受けられた」と評価。ただ、70代の妻は予約が取れず苦労しているといい、「早く受けられるようにしてほしい」と話した。

 市担当者は「目立った混乱はなかった。気になった点を共有し、それぞれの会場の経験を生かしていきたい」と話した。18日以降、市内19会場で順次集団接種が始まる。

 一方、個別接種の予約は専用サイトと予約センターの電話で受け付け、午後6時時点で5647件の予約を受け付けた。18日以降は、残り枠のほか1日当たり約700~800件を追加して受け付ける。17日には直接予約できる医療機関約600施設の名前も市ホームページなどで公表した。

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