ペコちゃん、プラカードで「詐欺に注意」 神奈川県警、不二家と連携

特殊詐欺に注意を促すプラカードを提げるペコちゃん。県警と不二家が連携した=横浜市中区伊勢佐木町1丁目

 ペコちゃんが注意喚起-。神奈川県警は17日、洋菓子販売などを手掛ける不二家と連携して特殊詐欺への啓発活動を始めた。

 県内20カ所の不二家の店舗で、おなじみのマスコットキャラクター「ペコちゃん」がプラカードを提げて、特殊詐欺への注意を促す。プラカードには「急にお金が必要になった」「キャッシュカードを預かる」「ATMで医療費を還付する」など、特殊詐欺で用いられる常とう句を列挙。高齢者に向けて、こんな電話がかかってきたら「詐欺に注意」と呼び掛けている。

 県警は治安対策上の最重要課題である特殊詐欺の撲滅に向け、横浜・元町発祥で100年以上の歴史を刻む不二家に協力を要請。老若男女に親しまれる“永遠の6歳児”のペコちゃんに一役買ってもらうことになった。

 17日には県警犯罪抑止対策室の菅健司室長が横浜市中区伊勢佐木町1丁目の横浜センター店を訪れ、「ペコちゃんの力で特殊詐欺被害を減らしたい」と期待した。

 県警によると、今年3月末時点の特殊詐欺の認知件数は前年同期比252件減の246件、被害総額は同ほぼ半減の約4億円となっている。

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