長崎県高総体6月5日開幕 総合開会式は中止 32競技に1万284人

第73回県高校総合体育大会の日程

 夏の全国高校総体(インターハイ=北信越総体)や九州大会の出場権を懸けた第73回長崎県高校総合体育大会(県高総体)は6月5日に開幕する。4日に長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場で予定していた総合開会式については、県高校体育連盟(県高体連、後藤慶太会長)が5月17日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、実施を取りやめると発表した。
 昨年は緊急事態宣言に伴う休校や部活動自粛期間もあり「生徒たちの安全を保証できない」として、6月開催分の全日程が史上初めて中止された。1954年の第6回大会から始まった総合開会式の実施見送りは2年連続で、天候不良なども合わせると4度目となる。
 総合開会式は入場行進時の各校吹奏楽部による合同演奏やマーチングなど、文化部にとっても練習の成果を発表する晴れ舞台となっている。後藤会長は「毎年、素晴らしい総合開会式ができるのも、式典を支える文化部の生徒たちのおかげ。2年連続でその舞台が失われ、申し訳ない気持ちでいっぱい」と話した。
 現時点で6月開催分の32競技は5~11日の7日間、原則として無観客で実施予定。今年は87校から1万284人(前回は88校約1万1千人)がエントリーしている。5月17日は長崎市内で組み合わせ抽選会が行われ、それぞれの対戦相手や試技順が決まった。
 インターハイは7月25日~8月24日、北信越ブロック(福井、新潟、富山、石川、長野、ヨットは和歌山)で2年ぶりに開かれる予定。県高総体同様、原則として無観客となる。

競技別参加者数

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