ベネズエラ、ワクチン接種完了に10年も 専門家がペース危惧

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[カラカス 17日 ロイター] - ベネズエラの国立医科大学は17日、新型コロナウイルスワクチン接種について、現状の緩慢なペースでは国民全員に接種できるまで最大10年かかる可能性があると指摘した。

同国の人口は約3000万人。保健省によると、これまでに140万回分のワクチンを中国とロシアから調達しており、当局はワクチン供給の国際的枠組み「COVAX」から500万人分のワクチンを調達することを見込んでいる。政府は、これまでに接種が完了した人の数は明らかにしていない。

ロイターのデータによると、ベネズエラは少なくとも25万回分のワクチンを配布しているが、1回目の接種を終えたのは人口の1%以下にとどまっている。

累計の感染者は21万5301人、死者は2396人。特に今年3月の第2波で増加した。

国立医科大のエンリケ・ロペスロヨ学長は、独立機関の専門家や国際的な研究によると、公式の数字は検査率の低さから8─10倍と見るべきだと説明した。

また、感染制御にはワクチン接種が最良の方法と強調。「現状のペースでは、効果的な配布が行われなければ国民全体への接種に最大10年かかる可能性がある」と述べた。