【社長インタビュー】吉野杉の箸から海外進出 タオルの製造販売をする「株式会社中村」創業から現在まで②

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 奈良県で唯一のタオルメーカー、株式会社中村をご存知でしょうか?オリジナルブランドのDCL(Dream Cotton Laboratory)タオルは、高取町のふるさと納税の返礼品や、多くの企業・レストランなどで使用されています。

創業当時は、奈良県高取町で吉野杉を使った国産割り箸の販売を行う個人商店だったそうです。なぜ、割り箸の会社がタオルを作っているの?そんな疑問を、今年71歳になる社長の中村幸正さんに投げかけてみたら、中国とベトナムに工場進出をし、日本で初めてぞうきんの製品化を成功させたといった、おもしろいエピソードがたくさん聞けましたので、2回に分けて連載いたします。

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株式会社中村の代表取締役・中村幸正さん

――前回、割り箸を製造する工場を中国大連からベトナムに移すお話を伺いました。その割り箸を扱う会社が、ぞうきんやタオルを製造・販売するようになったのはどんなきっかけだったのでしょうか?

中国に工場が出来て10年くらい経った頃、問屋さんからぞうきんを作って欲しいと言われたんです。当時、ぞうきんは使い古しのタオルを家庭で縫うのが普通でした。女性が社会進出したことで、共働き世帯が増加していましたから、私もぞうきんは売れるだろうと直感しました。すぐにタオル工場に見積もりを依頼しましたが、コストが合いません。それならばと工場が提案してきたのが、輸出からはじかれたB級品タオルでした。それを裁断して縫うことで、中国工場で日本初のぞうきんの製造・製品化に成功したのです。ぞうきんは、狙い通り最初からとぶように売れました。そこで箸工場に続き、2004年1月に中村服装織物有限公司を創業し、タオルの生産を始めました。

【中国大連のタオル工場】日本の顧客を連れて工場を案内しているところ

――割り箸は伐採した木材の端材から、ぞうきんは古タオルから再利用していたものですから、何だか共通しますね。

おかげさまで今では、どちらも再利用では追い付かず、割り箸は丸太から、ぞうきんは糸を織るところから、大量生産するようになりました。そして、ぞうきんだけではなく、タオルの製造販売もするようになったのです。

【中国大連のタオル工場】糸をよって漂白する。
タオルを縫製しているところ

――それだけ需要のある商品に成長したというのはすごいことですね。そのまま中国のタオルの工場は順調だったんでしょうか?

それが、そうはいかなかったんです。綿花不足の年がありまして、中国では綿花は国が管理しているので、綿100%の糸を手に入れるのが難しくなってしまいました。ポリエステルなどを混ぜた糸が出回り、そうとは知らずタオルを製造してクレームになってしまったんです。これではいけないと、タオルの工場も箸の工場と同じく、中国からベトナムに移すことに決めました。幸い、ベトナムに綿花から糸を作ってタオルまで編む工場を見つけることができました。染色もできる工場だったので、ここなら品質の良い高級タオルもできると判断し、タオルの生産を開始しました。

最新鋭の機械を導入したベトナムのタオル工場

現在は、浅野撚糸の「スーパーゼロ」という糸をベトナムに輸出して、ヨーロッパ製の最新鋭の編み機を使って、タオルを編んでいます。設備自体も日本のタオルメーカーより、よい機械が入っていますので、品質の良い高級タオルを製造できるようになりました。当社の主力商品であるDCL(Dream Cotton Laboratory)タオルは、ベトナムの工場で作っているんですよ。

「ベトナムで高品質のタオルを製造できるようになりました」

――これからの展望などはありますでしょうか?

これまで、海外進出も、販売も、すべてワンマン経営でやってきました。これからは、若い社員たちに任せて、規模はそんなに大きくなくていいので、奈良県で50年、100年と長く続く会社にしていければいいなと思います。

――貴重なお話をどうもありがとうございました。

DCL(Dream Cotton Laboratory)タオルってなに?

株式会社中村の営業部長・瀬川和久さんに、オリジナルブランドの「DCLタオル」について伺ってみました。

株式会社中村の営業部長・瀬川和久さん

「DCLタオル」は、浅野撚糸株式会社が開発した魔法の撚糸「スーパーゼロ」で織られたタオルです。普通の綿の糸と水溶性の糸の2本をよって作った糸は、お湯に浸けると水溶性の糸だけ溶けてなくなります。これを、「空気をよる」と表現しているのですが、DCLタオルがふんわりしている秘密でもあります。また、空気の隙間に水が入り込むため、吸水性と速乾性が一般のタオルより1.5倍あるのです。

商品展開は、ハンカチ、ハンドタオル、フェイスタオル、ハーフバスタオル、バスタオルの5種類で10色ある

パイル地が長いので、毛羽立つ可能性がありますから、洗濯してから使っていただいた方が良さを実感できると思います。洗濯を繰り返すほどふんわり感が増します。実際に、洗濯する前のタオルと比べると、洗濯を20回した後のタオルの方がふんわり感が増している実験結果もあるんですよ。ぜひ、一度DCLタオルを実感いただければと思います。

なんばマルイ 期間限定出店決定

タオルの究極を追求したDCLタオルを販売する事が決定しました。

*商品ラインナップ

・Dream Cotton Laboratoryバスタオル(全身をたっぷり包み込みます)

・Dream Cotton Laboratoryハーフバスタオル(バスの半分の大きさで十分拭き取れます)

・Dream Cotton Laboratoryフェイスタオル(洗顔に便利)

・Dream Cotton Laboratoryハンドタオル(持ち運びに便利)

・Dream Cotton Laboratoryさらりハンカチ(ポケットサイズ)

*商品特徴

1、抜群の吸水性と速乾性(拭き取り時間と乾燥時間の短縮)

2、肌と髪に優しいオーガニックコットン(美容と健康に)

3、長く続く肌ざわりのふんわり感(持続性)

※この記事は取材当時の情報です。

■社  名 株式会社中村

■住  所 奈良県高市郡高取町丹生谷588

■TEL 0745-67-0065

■FAX 0745-67-2040

【株式会社中村(ドリームコットン研究所)】

https://dcl-towel.com/