渡辺謙との舞台再演で俳優としての成長が止まらない宮沢氷魚

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俳優の宮沢氷魚が5月14日に都内で行われた、現在東京・パルコ劇場で上演中の舞台「PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』」の初日前会見に、主演の渡辺謙と共に出席したことを、各メディアが報じた。

16世紀に167人の寄せ集め兵を率いて、2400万人のインカ帝国を征服したスペイン将軍・ピサロの物語。宮沢はインカ帝国の王・アタウアルパを演じている。

各メディアによると、同舞台は昨年も上演されたが、新型コロナウイルスの影響で初日を延期し、45回の公演が予定されていたが、わずか10回を上演したところで中止に。しかし、多くのリクエストに応えて、アンコール公演が決定したという。

宮沢は「一年の時を経て、この作品も、出ているキャストの皆さんもパワーアップしています」などとアピール。昨年、公演が中止となって悔しい思いをしたが、渡辺の言葉が前向きな気持ちにさせてくれたという。

宮沢が演じるインカ帝国の王・アタウアルパは、36年前に「ピサロ」の日本初演で渡辺が演じた役。

しかし、宮沢は「謙さんが演じたアタウアルパは、あえて参考にしないでおこうと思いました。僕は僕にしか演じられないアタウアルパを演じたい」と、独自の役作りに挑んでいることを明かした。

宮沢の上半身の衣装はほとんど布の面積がなく半裸状態で肉体美が目立つ。渡辺は宮沢について、「衣装を見ていただけたら分かると思いますが、ある種、超越しているんです。神という存在ですからね。それを舞台の上でパフォーマンスするのは非常にハードルが高いこと」と説明。前作と比べ「かなり成長しています!」と太鼓判を押したのだ。

「渡辺は宮沢に対して、アドバイスはするものの、考えるきっかけを作るヒントを与えている。宮沢はいわば、渡辺からの“お題”をクリアすることによって役に磨きをかけた結果、より高貴な雰囲気を醸し出せるようになった。上演中も成長が止まらないだろう」(会見を取材した記者)

今作の終演後に挑む作品の演技も注目される。

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