ゆたぼん 政見放送出演は“制限付き”でOK パパ・中村幸也氏が衆院選出馬

「ゆたぼんのパパ」こと中村幸也氏(左)とゆたぼん

少年革命家でユーチューバーのゆたぼん(12)が次期衆院選での〝デビュー〟が内定した。ゆたぼんの父親・中村幸也氏(41)が立花孝志党首(53)率いる「古い政党から国民を守る党」(古い党)からの出馬に伴い、未成年者であるゆたぼんの政見放送へ出演できるかについて、総務省が18日、見解を示した。

公職選挙法では未成年者の選挙運動を禁じている。ゆたぼんはフォロワー数14万人を抱える人気ユーチューバーだが、選挙期間中に街頭演説やSNS等で、父親への投票を呼び掛ける行為は法律違反となる。立花氏は「政見放送で不登校問題について語るくらいなら問題ないのでは?」と総務省に確認したところ、回答を得られた。

立花氏は「ゆたぼんが出演するのはいいが、『お父さんに投票してください』はダメ。『お父さんをよろしくお願いします』も微妙だが、ゆたぼんがどういう理由で学校に行かないかを話すのは問題ないということだった」と話す。

政見放送自体に出演することが選挙運動とみなされる恐れがあったが、あくまで放送内での言動が対象となるようで、不登校問題で意見を披露する程度なら法に抵触しないとの判断だ。

立花氏は「ゆたぼんを単独で撮影して、なぜ学校へ行かないのか、普段何をしているのかなどを話してもらって、お父さんに解説してもらいたい。事前に選管には台本を見てもらって、問題ないかを確認したうえで、ゆたぼんには、出演してもらいたい」と不登校や教育問題をテーマにした政見放送にしたいという。

中村氏も不登校の子どもを持つ親としての立場で、ゆたぼんのメッセージを伝えたいとしている。政見放送で、ゆたぼんの叫びがお茶の間に流れることになりそうだ。

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