上海で貴重な日本の浮世絵100点を展示―中国

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5月18日の国際博物館の日に合わせて、上海世博会博物館で17日、浮世絵名品展「浮世万象——百幅浮世絵芸術珍品展」が開幕した。日本の江戸時代から明治時代にかけての文化財級の浮世絵原版100点が展示されている。展示品は全て、日本の浮世絵3大コレクションの一つである浅井コレクションが提供している。浮世絵展では、日本を代表するアート形式、文化の象徴である浮世絵の素晴らしい魅力を存分に味わうことができる。

歌川芳虎の明治初期の作品「東京日本橋風景」には、日本橋を行き交う自転車や馬車、人力車などが描かれている。左の方御布令を出す高札場には幕府の布令などが掲示されており、その横には防火用水の入った桶が置かれている。右側には、西洋風の馬車も走っている。その詳細をじっくりみると、この時代には西洋文化が少しずつ溶け込んでいることを垣間見ることでき、江戸城の風習の変化を知ることができる貴重な浮世絵だ。

明治時代の浮世絵画家・楊洲周延の「江戸砂子年中行事 端午之図」は、江戸時代末期から明治初期にかけて、端午の節句が盛んに祝われていた様子が描かれている。

浮世絵は、江戸時代(1603-1867年、徳川時代)に盛行した版画絵のジャンル。江戸時代に「今を楽しもう」という「浮世」という言葉が使われるようになり、その様子を描いた絵が「浮世絵」だ。庶民の生活を主に描き、当時の庶民の文化や美的意識の動向を垣間見ることができる。日本のポップアートである浮世絵は、モネやゴッホなど欧州の印象派の画家の時代から現在に至るまで、世界各国の人々の間で高い人気を誇っている。

歌川国芳の代表作品である「相馬の古内裏」には、源頼信の家臣・大宅太郎光国と、平将門の遺児で、妖術で蝦蟇(がま)を操る滝夜叉姫との対決の場面を描いている。

今年の国際博物館の日の共通テーマは「博物館の未来:再生と新たな発想」。「浮世万象——百幅浮世絵芸術珍品展」では、日本の民間の伝説においてファンタジック色が濃いお化けや幽霊、病魔を退治して庶民の健康を守る物語が中国で初めて紹介されている。世界で新型コロナウイルス感染が拡大していることを背景に、そこには、健康な生活、平和な世界を願う思いが込められ、「再生と新たな発想」というテーマにも沿った展示となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)