米軍岩国基地、硫黄島付近で着艦資格訓練 20日ごろから

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米軍岩国基地を離陸する艦載機(18日午後1時4分)

 中国四国防衛局は18日、米軍岩国基地の空母艦載機のパイロットによる着艦資格取得訓練(CQ)が20日ごろから4〜6日間ほど実施されると岩国市に通知した。従来CQは九州沖で実施していたが、今回は現地の天候不良を理由に昨年同様、硫黄島(東京都)付近である。

 CQは洋上の空母への離着艦を繰り返す訓練。地上の滑走路を甲板に見立てる陸上空母離着陸訓練(FCLP)終了から10日以内に始める必要がある。岩国基地所属の艦載機は15日までにFCLPを終え、いったん岩国に帰還していた。

 例年FCLPは硫黄島、CQは九州沖で5月ごろ実施する。2018年3月に艦載機が岩国に移転して以降は、CQを終えた艦載機が深夜、岩国へ帰還する際の騒音が目立っていた。

 昨年は新型コロナウイルス感染予防のため、FCLPとCQは硫黄島と周辺で連続して行われ艦載機が原則、岩国に戻らず、基地周辺の顕著な騒音の増加はなかった。市は昨年の方法での訓練を国を通して米側に求めていた。

 今回の訓練場所が要望通りとなったことに、市基地政策課の穴水辰雄課長は「天候不良が理由だが、結果として騒音の軽減につながる期待がある」としている。(永山啓一)