完璧主義者だった田村正和さん 活舌悪化で「引退」を口にしていた

NG恐怖症だった田村正和さん

人気テレビドラマ「古畑任三郎」などで知られる俳優の田村正和さんが4月3日に心不全のため、東京都内の病院で亡くなったことが18日、分かった。77歳だった。

ストイックな役作りで知られ、極度ともいえる〝NG恐怖症〟を持っていたという。

「田村さんはまったくNGを出さないことで知られていましたが、セリフが完璧に頭に入っていないと、現場入りすることが怖くなるほどだったようです。だんだんと覚えが悪くなってからは部屋の隅で黙々と台本を読む姿も見られた。俳優として完璧主義者で、昔から見る悪夢も決まって〝NGを出す夢〟だったとか」(ドラマ関係者)

晩年、かすれるなど声の不調が報じられたが、活舌の悪化を人一倍気にして、俳優引退の意向を口にしていた。

「ドラマや映画で共演者と食事に出掛けることもなく、楽屋ですませていた。お酒は毎晩飲むぐらい好きですが、共演者とワイワイ飲むことはなく、1人でじっくり飲むタイプ。無趣味を公言し、とにかく私生活でも〝田村正和〟そのままの人で知られていた」(前同)

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