DeNAが今季3度目の5連敗 佐野を4番から外す新打線も…三浦監督「あと1本が出ない」

DeNA・三浦大輔監督【写真:小谷真弥】

不動の4番・佐野には「良さ(出塁率、打率)を生かすために3番にしました」

■中日 5ー1 DeNA(18日・横浜)

DeNAが早くも今季3度目の5連敗(2引き分けを挟む)を喫した。18日、本拠地・横浜スタジアムで行われた中日戦に1-5で完敗した。打線を組み替え、昨季から4番に定着している主将の佐野恵太外野手を3番に上げたが、結果的に裏目に出た。4月9日から同22日にかけて2引き分けを挟んで10連敗しているDeNAが、またもや長いトンネルに入ってしまったのか。

佐野は試合前の時点で打率.309、出塁率.386をマークしていたが、得点圏打率.227が4番としては物足りなかった。4番から外れるのは今季44試合目で初。昨季も故障でスタメンから外れたり欠場した試合を除き、先発した105試合は全て4番だった。代わりの4番には、打率.305、6本塁打、出塁率.411、得点圏打率.350(試合前時点)のオースティンが座った。

三浦大輔監督は試合後、「佐野の良さ(出塁率、打率)を生かすために3番にしました」と説明。佐野自身とも試合前に話し合ったことを明かし、「僕も考えましたし、本人とも話しました。意図を説明して、もちろんすっきりした気持ちで試合に臨んでくれたと思います」と語った。

期待の新4番オースティンは4打数無安打3三振と結果を残せず

しかし、中日先発の小笠原に6回4安打0失点に封じられた。1点を追う1回の攻撃では2死から佐野が中堅フェンス直撃の二塁打でチャンスメークしたが、新4番のオースティンはカウント2-2から内角ギリギリの147キロ速球に見逃し三振。5点を追う6回にも、先頭の大和が中堅フェンス直撃の二塁打、佐野も四球を選んで無死一、二塁としたが、オースティンは今度は外角低めのチェンジアップを振らされ空振り三振。続くソトは三ゴロ併殺打に倒れた。オースティンは8回にも、2死から佐野が右翼線二塁打を放った後、中日4番手の左腕・橋本に見逃し三振に仕留められた。

三浦監督は、オースティンについては「毎日毎日打てるものではない。こういう日もある」とかばったが、「形は作れたが、あと1本が出ないことが続いている」と悔しさを露わにした。

結局、DeNAの得点は、8回に途中出場の伊藤光が中日3番手の祖父江から左翼席へ1号ソロを放った1点のみ。一方、先発投手の大貫は4回途中10安打1四球4失点でKOされ、今季4敗目(1勝)を喫した。ハマの番長は「今日も毎回走者を背負い、修正できなかった。リズムの悪い投球が続いている。技術的なものも、メンタル的なものもある。弱気な投球が見えたかなと思う」と苦言を呈した。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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