首位阪神に死角? 燕に大敗で浮上…気になるブルペン陣の意外な〝脆弱性〟

8回に選手交代を告げる矢野監督

阪神は18日のヤクルト戦(甲子園)に3―14で大敗。投打ともに精彩を欠く内容で、ツバメ相手に今季初黒星を献上した。先発の西勇が5回8安打6四死球5失点の内容で3敗目を喫した。

開幕から快調に首位街道を疾走してきた矢野阪神だが〝不安要素〟も露呈しつつある。スアレス、岩崎、岩貞ら「勝ちパターン継投」以外の救援陣の低調だ。

この日、4点ビハインドの6回から2番手として登板した小野は1回4失点(防御率6・75)。3番手・守屋は2回3失点(同12・00)。4番手・桑原も1回2失点(同9・00)とそれぞれが炎上。ゲームを引き締め直し反撃への糸口を切り開くどころか、傷口を広げる一方の投球内容に終始してしまった。

セットアッパーの岩崎(防御率0・93)は現在リーグ2位の21登板。守護神のスアレス(同0・45)も20登板。登板過多が懸念される中、救援陣の層の薄さは心もとない。

シーズンはまだ、3分の1も消化していない段階。勝ちパターン陣の負担を少しでも減らすためにも、ビハインドのシーンから逆転勝利を演出するためにも、虎ブルペンの再編成は急務になってくる。矢野監督も試合後、中継ぎ陣の入れ替えについて「もちろん(する)」と明言した。

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