中村蒼☆「ネメシス」で伝説の刑事をオマージュした役どころが話題!

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ドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)で、探偵事務所ネメシスの美神アンナ(広瀬すず)と風真尚希(櫻井翔)が携わる事件現場に颯爽と現れる、凸凹刑事コンビのタカ&ユージ。伝説の刑事コンビに憧れ過ぎている2人の絶妙なやりとりが癖になっている視聴者も多いのではないだろうか。

そのユージこと四万十勇次を演じているのが中村蒼だ。ユニークな役に挑んでいる思いをはじめ、相棒のタカこと千曲鷹弘を演じている勝地涼のエピソードなどドラマの裏話のほか、今年役者としてデビュー15周年を迎える心境を聞いた。

――「ネメシス」には個性的なキャラクターがたくさん登場していますが、ユージもなかなか癖の強い役ですよね。入江悠監督からはどんな演出があるのでしょうか?

「最初の頃はしぐさなど、いろいろ教えていただきましたが、最近は勝地さんと自由にやっているっていう感じです。自由度が高いのでやりがいはありますが、その分、緊張してしまいます。裏を返せば、試されているというか…。なので、緊張しながら、楽しんでいます(笑)」

――勝地さんがリードしてくれる感じなのでしょうか?

「そうですね。やっぱり、勝地さんのことはすごく頼りにさせていただいています。最初の頃は『こうしよう』といろいろ提案してくださっていましたが、だんだん日を重ねるごとにコミュニケーションも取れるようになってきました。『僕はこうしようと思うんですけど、どうですかね?』とか、シーンが始まる前にお互いに少し話し合ってやっています。そうする中で、ユージという役やタカとのバディ感もつかめてきました」

――ユージを演じている時のポイントはどこですか?

「『あぶない刑事』の作品を今回初めて見たんですが、ユージ(柴田恭兵)の走り方と手の動きが特徴的だと思ったので、そこは意識しています。あと、階段とかちょっとした段差も、普通じゃなく、ちょっと軽やかに上るとか…。そういう細かい演技も楽しいですね」

――中村さんの刑事役といえば、ドラマ「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」(2016年)を思い出しました!

「思い出していただけてうれしいです(笑)」

――また違う意味でユニークな刑事だなと思いながら楽し拝見していますが、同じ刑事役ということで、生かされていることはありますか?

「…残念ながら、ないと思います(笑)。でも、確かに僕も刑事役と聞いて、“あっ、『~刑事ダンス』以来だな”と思いました」

――それでは、今後のタカ&ユージの見どころを教えてください。

「後半になると、シリアスなシーンがどんどん増えていきますが、タカとユージはずっと変わりません(笑)。毎回豪華なゲストの方々が出演されていますし、最後は総力戦みたいになっていくと思うので、“ぜひお楽しみに”という感じです!」

――ちなみに、劇中の音楽にはHIPHOPが使われていて、入江監督や櫻井さんはHIPHOP談議を楽しんでいるそうですが、中村さんもHIPHOPを聴かれるそうですね。

「はい。ノリが良くて、気持ちが上がるような音楽なので、すごく好きなんです。般若さんが2話(4月18日放送)に出るのを知って、プロデューサーさんに『般若さん、出るんですね!』って話していたら、それを聞いた監督が『聴くの?』って。で、『よく聴きましたし、カラオケでも歌ってました』という会話をしました。(江口洋介演じる探偵事務所ネメシスのCEO・栗田一秋が愛する曲という設定の)Run-D.M.C.は、世代ではなくTシャツのロゴを見て知って、そこから聴いてみたのですが、クラシックな感じのHIPHOPはやっぱりいい感じだなと思いますね」

――櫻井さんとはHIPHOPのお話はしましたか?

「いえ、まだしてませんが今後できたらいいですね ! 」

――では次に、今年役者デビュー15周年を迎えられますが、近年でターニングポイントになった作品もお聞きしたいです。

「そうですね…。やっぱり、昨年、連続テレビ小説『エール』に出演できたことは大きいですね。コロナの影響で撮影が中断して本当にいろんなことがあったので、すごく濃い時間を過ごしましたし、“乗り越えられた”という言葉が合っていると言いますか…。みんなが“何とか終えることができたね”という思いだったと思います。しかも、終わってから年末に『NHK紅白歌合戦』に出るということになって、“えー、まさか自分が…!”みたいな感じでしたけど(笑)、すごくうれしかったです。大変だった分、すごく結束力や団結力のあったチームだと感じているので、そういう方々とお仕事できたことは自分の中で一生の宝になると思います」

――世の中が変わってしまい、不安も多い日常の中で、「エール」というタイトルや描いているテーマがすごく心に響きましたし、作品から元気をもらいました。

「本当にそうですよね。昔からある言葉のはずなのに、まるで新しくできた言葉みたいな感じで皆さんが口にしていたり、よくテレビや雑誌でも見るようになったり…。“あれ、ここに書かれてある『エール』って自分たちが出ているドラマのこと?”なんて思うこともありました(笑)」

――ドラマのタイトルありきで使っていた場面も多かったと思いますよ。

「もしそうなら、本当にうれしいです。最初は“福島から日本にエールを”という思いで始まったものですが、意図せず、『エール』という言葉がこんなにも広がるとは思いませんでしたし、僕たち役者にとっても『エール』になる、本当に運命的な作品だったなと思います」

――お芝居の面ではいかがでしたか?

「主演の窪田正孝さんをはじめとして、才能のある方たちばかりで、こういう人たちとお仕事ができるという喜びを感じました。それと同時に、“こんな方たちが芸能界にいるということは、役者の壁は高いな”という気持ちも生まれて、刺激になりました。特に、“福島三羽ガラス”を一緒に演じた窪田さん、山崎育三郎さんとは、お芝居だけでなくリアルに結束力が強くなりましたし、そういう人間関係がお芝居にちゃんと影響するんだなってあらためて思いましたね」

――中村さんは2006年に主演舞台「田園に死す」で役者デビューを果たし、特に近年はコンスタントに出演されている印象もあります。舞台作品では何かありますか?

「19年の『お気に召すまま』は初めてのシェークスピア作品でしたし、すごく印象的なお仕事でした。やっぱり難しかったんですけど、どうすればお客さんに伝わるか、みんなで考えました。それに、お客さんたちが思わず前のめりになって見てくれるようなお芝居をするには、生命力みたいなエネルギーがいかに大事かということを日々痛感していました」

――ありがとうございます。最後に、役者デビュー15周年を迎える率直な心境と今後の目標を教えてください。

「もう“15年もたったのか、早いなぁ”という気持ちが一番ですね。それと、今年30歳になって、周りの方々から『(15年のうち、特に)20歳から10年間、役者だけでやってこれたのはすごいことだ』と言っていただきました。言われて僕も『そうなのか』って気付いたのですが、また10年後、同じように思えていたらいいなと思います」

【作品情報】

「ネメシス」
5月23日
日本テレビ系
日曜 午後10:30~11:25

探偵事務所ネメシスの天才過ぎる助手・アンナ(広瀬)とポンコツ探偵・風真(櫻井)が難事件に挑むミステリーエンターテインメント。神奈川県警捜査一課の刑事・タカ(勝地)とユージ(中村)はその2人といつも現場で遭遇し、犯人探しを巡ってバトルを繰り広げる。

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取材・文/四戸咲子 撮影/為広麻里