【オークス】ソダシ 清純派2冠へ汚れなき先着 吉田隼「動きはすごく良かった」

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最後は馬なりで半馬身先着を果たしたソダシ

牝馬クラシック第2弾・第82回オークス(23日=東京芝2400メートル)の最終追い切りが19日朝、東西トレセンでスタートした。注目の桜花賞馬ソダシは栗東坂路で4ハロン54.7秒を楽々と刻み、無敗での牝馬2冠へ向けて鉄壁の態勢を整えた。競馬史を塗り替え続ける純白の女王が今度は東京競馬場の樫を真っ白に染める――。

前走の桜花賞はサトノレイナスに詰め寄られたがクビ差でしのいで、無敗のまま牝馬1冠目を制覇。しかもソダシの強さだけが際立つ正攻法の競馬での押し切りVだった。白毛馬としてJRA初となる芝の重賞(札幌2歳S)を勝ってから人気が急上昇したが、今ではそこに実力も兼ね備えてきたとあって、アイドルホースの域を超えてスターホースとしての確固たる地位を築いている。

さらに阪神JF、桜花賞でいずれも僅差の2着に接戦した最大のライバル・サトノレイナスが次週のダービーへ参戦を表明したことで、オークスはほぼ勝負付けが済んだメンバー構成となった。クロフネ産駒は芝2000メートル以上の重賞で未勝利という不吉なデータがあるものの、それを凌駕するだけの能力はこれまでのレースで証明してきただけに負けられない立場として牝馬2冠目へと挑む。

総仕上げとなる最終追いは坂路で主戦の吉田隼を背にルビーカサブランカ(古馬3勝クラス)との併せ馬。スタートから僚馬を先導する形で道中も1馬身リードを保ったまま。先週、先々週としっかり負荷をかけられてきたので鞍上もゆったりとしたペースで馬のリズムを重視。残り2ハロンを過ぎたところで一旦、馬体を並べて残り1ハロン標識を過ぎた地点では1馬身後方から追走する形になったが、そこから貫禄の違いを見せつけた。一杯に追われた僚馬を尻目に馬なりのままラスト1ハロン12・3秒(4ハロン54・7秒)で半馬身先着――。やればいくらでも動く馬だけに長距離輸送を挟む今回の調整はそのさじ加減が非常に難しかったものの、そんな不安をよそに寸分の狂いのない追い切り内容でビシッと締めくくった。

手綱を取った吉田隼は「動きはすごく良かったし、ここまで順調に調教メニューをこなしてきた。あとはスムーズに折り合って運べるかだけ」と初の2400メートル克服を課題に挙げたものの、デビューから5戦5勝とすべて結果を出してきたコンビ。距離への不安をはね返して昨年のデアリングタクトに続く史上3頭目の無敗での牝馬2冠を達成するはずだ。

【武兄弟に続けるか】5戦5勝で桜の女王に輝いたソダシ。無敗の桜花賞馬は過去、7頭がオークスに挑戦して(4)(1)(13)(2)(2)(4)(1)着。ソダシが春の牝馬2冠制覇となれば、57年ミスオンワード、昨年のデアリングタクトに続く史上3頭目の快挙となる。鞍上の吉田隼人はオークス2度目の騎乗。兄の吉田豊は97年メジロドーベル、02年のスマイルトゥモローでオークスを勝っており、もし勝利なら武豊(93年ベガなど3勝)―武幸四郎(現調教師・13年メイショウマンボ)に続く2組目のオークス兄弟制覇となる。