ナポリタン味が“ゲロまず”すぎて3億円赤字…ガリガリ君「黒歴史」乗り越え新味開発

夏に欠かせない「ガリガリ君」

赤城乳業が18日、“ナポリタン・ショック”を乗り越え「ガリガリ君40周年記念商品発表会」を行った。

1981年に販売を開始し、今年で40周年を迎えるガリガリ君。今回、記念企画として、みんなで選んだ記念の味として新商品「ガリガリ君うめ」を6月1日に発売する。発表会には、お笑いトリオのハナコがゲスト出演。さっそく試食した岡部大(31)は「おいしいーっ。めちゃくちゃさわやか」と大絶賛した。

ガリガリ君といえば、衝撃3部作といわれる「コーンポタージュ味」「シチュー味」「ナポリタン味」などでインパクトを与えてきただけに「インパクト不足では?」と質問すると「『もっと攻めてほしい』というのは本当にうれしい意見です」(同社マーケティング担当者)。

2014年に発売したナポリタン味は、あまりのまずさに320万本以上が売れ残ってしまい、3億円近い赤字になったという。原因について「ナポリタンを忠実に再現しようとしてピーマンの香りを入れたり、パスタの触感をトマトゼリーで再現した。ナポリタンを忠実に再現できたかもしれないですけど、アイスとしておいしくないものになってしまった(笑い)」(同)と振り返る。

その失敗をもとに「アイスとして最低限おいしいしいものを作ろうと変わりました。当たり前なんですけど」(同)。ナポリタン味を開発したのは入社2年目の若手社員。その後も失敗を恐れずに挑戦し、16年にメロンパン味をヒットさせた。開発にはいろいろな部署からプロジェクトチームを結成。入社2、3年目の社員が担当する商品も出ている。

同担当者は「記念商品は(うめ以外にも)いくつか出そうと思っている」としながらも、ナポリタン味については「復刻してほしいという声はないですね。食べれなかったというコメントとかはたまに見かけますけど」と話している。

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