仕事関連の飲み会は「ないままでいい」? 飲酒と「アルハラ」の実態を調査

キリンホールディングス株式会社は、月に1回以上飲酒する全国の20〜50代の男女1,000名を対象に行なった「コロナ禍を受けた飲酒と「アルハラ」に関する実態調査」の結果を発表。飲み会や「アルハラ」に関する実態が明らかになった。

コロナ後に復活させたい飲み会1位「花見」。仕事関連の飲み会は「ないままでいい」

コロナ禍により、大人数での飲み会が敬遠され、さまざまな飲み会がオンライン実施・開催見送りとなることが多い。そこで、コロナ流行の影響を受けたと考えられる飲み会について、『復活させたい』か、『このままなくてもいいと思う』かが調査された。 その結果、復活させたい飲み会の1位は「花見(43.9%)」に。僅差で2位は「忘年会(41.9%)」、3位は「誕生日会」(40.5%)と続いた。

一方、ないままでもいいと思う飲み会については、「取引先との接待(64.8%)」が1位に。次いで「会社の定期飲み会(61.9%)」、「新年会(49.5%)」という回答が続いた。特に1位・2位がそれぞれ6割超の回答を集めていることから、仕事関連の飲み会を避けたいと感じている人が多いことが見て取れる。 理由を見てみると、「気を遣うのがしんどいから(岐阜県・25歳女性)」のような気疲れするという意見や、「強制的な一気飲みなどの「アルハラ」など、さまざまなハラスメントを防げるから(滋賀県・37歳男性)」のような、「アルハラ」を危惧する声が見られた。

4人に1人がアルハラの目撃経験がある。体験談公開

「アルハラ」とは、「アルコールハラスメント」の略で、飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為、人権侵害を指す。さまざまな企業の取り組みや報道を通じて啓発活動が行なわれている。 実際に「アルハラ」を目撃したことがあるか調査したところ、4人に1人が「何度もある(6.6%)」、「ある(7.2%)」、「少しある(11.7%)」と回答。目撃したことがある人に、どんな状況だったかを聞くと、お酒・一気飲みの強要、晩酌の強要、暴言、セクハラなどが多く挙げられた。

「アルハラ」の実態。衝撃のアルハラ目撃シーン

◉部下や年下が、上司などに無理やり強要されたり、お酒に弱いと対応が悪くなったりする(福岡県・36歳女性) ◉酒の勢いでの暴言(愛媛県・31歳男性) ◉飲めないことを「情けない」と言われている場面を見たことがある(栃木県・40歳女性) ◉女性新入社員にお酌させる(神奈川県・38歳男性) ◉話したくないことを何度も聞かれるなど(東京都・46歳男性)

悪質だと思うアルハラ「セクハラ」「飲酒量の強要」「意図的な酔いつぶし」

最も悪質だと思う「アルハラ」は? という質問では、結果、約3人に1人が「セクハラ(30.5%)」と回答。次いで、「飲酒量の強要(16.7%)」、「酔った勢いでの恫喝(15.2%)」と続いた。飲み会での「ノリ」だと思っていた行動が、周囲から「アルハラ」と思われている可能性もあるのでご注意を。

体質による差こそあるものの、根本的には「お酒は飲めば飲むほど、強くなる」ことはない。本調査では、3人に1人以上が「お酒は飲めば飲むほど強くなる」と勘違いしていることも明らかになっている。多量飲酒やスピード飲酒を強要する際の常套句としてよく聞く「お酒は飲まないと強くならないから」のような言葉も、誤解を生んでいる原因の一つかもしれない。こうした誤解が、悪質な「アルハラ」にも繋がっていると考えらえる。

【インターネット調査概要】

調査期間:2021年3月30日〜4月2日

調査対象:全国の月に1回以上飲酒する20~50代の男女 計1,000名

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