様々なミュージシャンが集結するイベント/アーティストの共同体として唯一無二の存在感を放つUKジャズの最先端集団、スチーム・ダウン。そんな彼らの最新シングル「Empower」をデッカからリリース、本日から配信がスタートしている。また、9月24日にはデビューEP「Five Fruits」がリリースされることも決定した。 2020年、UKジャズ最高峰ミュージシャンが集結しブルーノートの名曲を鮮やかに再構築した『ブルーノート・リイマジンド』への参加も話題となったスチーム・ダウン。2017年5月にロンドン南東部のミュージシャンとローカル・コミュニティを繋ぐ目的で始まったライブ・イベント「スチーム・ダウン」は毎週水曜日に開かれ、ミュージシャンやオーディエンスを巻き込み熱いパフォーマンスを繰り広げていた。コロナ禍でのロックダウン以降イベントは開催出来ずにいたが、本日5月19日からマッチスティック・パイハウスにて再開される。シングル「Empower」はそのタイミングに合わせてのリリースとなったが、アップリフティングなリズムとヴァース、ロンドンならではのあらゆるジャンルを飲み込んだサウンド、そして”You are powerful”というリフレインが印象的な、文字通りパワフルな仕上がりだ。 今回のシングルについて、スチーム・ダウンの創始者でもあるアナンセは「今回の楽曲は、自らに自信を持ち、あらゆる逆境に直面してもそれを克服し、乗り越えられるということを歌っている。僕たちは今、パンデミックや様々な社会不安に対処しなければならないという前例のない時代に生きている。このような時代を通じて、僕たちは変化と適応をしなければならない。「Empower」はその内なる変革を促すための曲なんだ」と語っている。 また、本日から再開されるライブ・イベントについては、「誰かと繋がっているという感覚を得るために僕たちは音楽をやっている。ロックダウンで長い間休止していたイベントをまだ出来るなんて、自由を勝ち取ったような気分だよ。長い間癒しや喜び、笑顔に飢えていたからね。またみんなに会場で会えることが楽しみだよ！」とコメントしている。 カマシ・ワシントンやジュールズ・ホランド、サンパ・ザ・グレイト、ヌバイア・ガルシアなど様々なアーティストとのコラボレーションもこれまでに繰り広げてきたスチーム・ダウン。昨今更なる盛り上がりを見せるロンドンの音楽シーンを象徴する彼らの活動が今後どのように展開していくのか楽しみだ。
