高須克弥氏が胸中吐露「いらぬ気遣いだった」 リコール署名偽造で逮捕の事務局長へ

悔やんだ高須氏

大村秀章愛知県知事に対するリコール運動をめぐって署名を偽造したとして、リコール運動団体で事務局長を務めた田中孝博容疑者(59)が愛知県警に地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕された件について、「高須クリニック」の高須克弥院長(76)が語った。高須氏はリコール運動団体の代表だった。

田中容疑者の妻と次男、女性スタッフも逮捕。高須氏は「田中氏の家族とは面識がありません。女性スタッフも分からない。私は田中氏しか知りません」と話した。リコール運動にはボランティア含めスタッフがたくさん集まっていたため、田中容疑者の家族がいたと言われてもピンと来ないという。

田中容疑者はこれまで地元メディアに対して、「(高須氏に)恥をかかせるわけにはいかなかった」と話すなど、署名が思ったように集まっていないことに焦りがあったという。

高須氏は「(リコール運動中に)田中氏は『順調ですよ』とばかり言っていた。私は署名が集まらなくても恥とは思わない。いらぬ気遣いだった」と語った。

リコール運動は国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の展示内容をめぐって始まっていた。集まった署名約43万人分のうち約8割が無効とされている。佐賀県内でアルバイトを使って署名が偽造された疑いがあることも分かっている。

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