財政火の車のバルセロナに救世主 米金融大手が650億円の巨額融資

ゴールドマンサックス社がバルサの危機を救うことになりそうだ(ロイター)

財政ひっ迫から〝6月危機〟に直面しているスペイン1部バルセロナに、米大手金融機関ゴールドマンサックスが5億ユーロ(約650億円)の融資を行う見込みとなった。

スペイン紙「レスポルティウ」は「バルセロナはゴールドマンサックスとの間で、クラブの債務を借り換えるための5億ユーロの融資契約を締結した」と報じた。

バルセロナは新型コロナ禍の影響などから11億7300万ユーロ(約1525億円)の債務を抱えており、その中で銀行に2億6500万ユーロ(約344億円)、クラブ運営に関わる企業に約1億6000万ユーロ(約200億円)などを含め7億ユーロ(約910億円)を近々に支払う義務があるとされ〝6月危機〟が指摘されている。
こうした窮状を脱するため、当面の回転資金として緊急融資を取り付けたようだ。

スポンサーではなく収益にはならないため、スペインメディア「フィチャージェスネット」は「ローンは困難な時期にクラブを救うために締結したが、移籍市場に多額の投資をすることはない」と指摘。ひとまず破綻危機は回避できそうだが、今夏の移籍市場では大型補強は難しそうだ。

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