【五月病対策】お仕事女子なら知っておきたいスマートな対策方法

“五月病”は5月に限らず、6月や夏休み明けなどにも多く見られると言われています。
今回は“五月病”にならないために知っておきたい対策方法をご紹介します。

“五月病”でありがちな症状

落ち込む、イライラする、やる気がでない

ゴールデウィークのあとに調子を崩す“五月病”。とくに多いのが、仕事に集中できない、ちょっとしたことでイライラ・メソメソしてしまうといった目に見えない精神面の不調です。本来自分が持っている力を発揮できないのはつらいですよね。過度に自分を責めたり、反対に他人に当たったりする原因にもなりやすいので注意しましょう。

食欲がない、眠れない、疲れやすい

自覚しやすい不調として、食欲不振や不眠、疲労感などが挙げられます。日中の活動を支える食事や睡眠が乱れると、生活全体が影響を受け、さらなる悪循環にも陥りがち。それまではなんともなかったのに、「いつも疲れている」、「なかなか疲れがとれない」といった状態に心当たりがある人は、“五月病”かもしれません。

人間関係に馴染めない

少し意外なところでは、「職場の人間関係への馴染めなさ」を“五月病”の症状として挙げる人も。毎日長時間を過ごしていた職場を一時的に離れ、精神的にフラットな状態に立ち返ることで、見過ごしていた人間関係のストレスを自覚するケースがあるようです。「自分ばかり我慢することはなかった」、「部下や後輩に厳しく接しすぎていた」などと自分の中では気づきがあっても、休暇明けの職場には変化がないため、ギャップに悩んでしまいます。

五月病が起こる理由とは?

冬から春にかけての環境の変化

“五月病”が起こる原因はなんでしょうか。そのひとつとしては、「環境の変化によるストレスの影響がGW明けに表面化する」ことが考えられます。
冬から翌春にかけては何かと変化が多い時期です。年度末には退職や転職、昇進、部署異動、転勤などが集中します。変化の直後はモチベーションも高く、緊張状態で慣れない環境に適応しようと一生懸命なのですが、GWが終わる頃に緊張の糸が切れてしまうのです。

休暇中の生活の乱れ

もうひとつ“五月病”を起こしやすい原因は、GW中の過ごし方そのものにあるかもしれません。通勤によって保たれていた生活リズムが大きく崩れると、起床・就寝の時間が何時間もずれたり、ひどい場合は昼夜逆転になったりといわゆる時差ボケのような状態に。こうなると1日や2日で元に戻すのは困難です。遊びに全力を出しすぎて、暴飲暴食に走る人もいます。こうした体のダメージから立ち直るのはなかなか大変です。

五月病にならないための心がけ

(1)生活リズムを保つ

ここからは“五月病”にならないために心がけたいいくつかのポイントをご紹介します。
まず大切なのは、上で述べたような生活リズムの乱れを起こさないようにすることです。過度な夜ふかしは特に禁物。なるべく仕事がある日と同じリズムで生活しましょう。
ここで鍵を握っているのは睡眠時間ですが、意外に気が抜けないのが食事の時間です。朝食を遅く食べると昼食も遅くなり、昼食が遅くなると夕食も……という調子で、食事時間のずれが就寝時間のずれの引き金になることがよくあります。
とはいえ、夜ふかしがまったくない休暇も少し味気ないですよね。休暇終わりの2日間をかけて元の生活リズムに戻すなど、「インターバル」を意識しましょう。

(2)趣味でプライベートを充実させる

普段から意識したいポイントとして、仕事以外の趣味を持つのもおすすめです。職場の人間関係や評価だけに依存してしまうと、少しうまく行かなくなっただけでも息苦しく感じます。だからこそ職場に戻った時、“五月病”という形でつらさを感じるのです。
いくつか保険をかけておくような感覚で、仕事に関係ない軽い趣味を持っておきましょう。これまでになかった視野が開かれ、人間関係も充実させやすくなります。

(3)他人と交流する時間をつくる

ひとりの時間はとても大切です。その気になればずっと孤独に過ごすこともできます。とはいえ後ろ向きな考えばかりが煮詰まってしまうようなら、ひとりで抱えすぎているのかもしれません。
友人や知人の意見を適度に聞き、心の風通しを良くしておきましょう。ひとりでは思いもつかなかった視点に出会えるはずです。それでも現状への不満や不安が残るなら、”五月病”の症状としてではなく、解決するべきタスクとして対処しましょう。

(4)適度な運動の習慣をもつ

運動不足は”五月病”の入り口です。行き過ぎた暴飲暴食を控えるとともに、休暇中も1日1回、軽く運動する習慣を持ちましょう。できれば日中、太陽が出ている場所で行うのが理想的です。散歩やジョギング、体操など軽い内容でもかまいません。
一方でハードな登山など、本来の体力を大きな上回る運動はその後しばらく疲労感を残す場合があります。夜ふかしと同じく、身体を休ませるインターバルを設けましょう。

(5)自分のキャリアを長い目で捉える

ずっと目標にしていた転職や昇進を成し遂げたにも関わらず、“五月病”になってしまうことがあります。目標達成が目的化していたために、新しい目標を見失って不調に陥ってしまうのです。また、同じ部署で数年が経つと、業務への理解が進む一方、どうしても停滞感をおぼえがちです。
どちらのケースも、キャリアを長い目で捉え直すことが大切です。現状はあくまで通過点であると考え、まだまだ成長していける自分の姿を今一度描き出してみてください。

まとめ

“五月病”にならないためには、日頃からの予防や休暇中の過ごし方が大切です。
あまりに心身がつらいのであれば、他の原因も考えられますので、医療機関などで専門家のアドバイスを受けてくださいね。
今回紹介したポイントを踏まえて、“五月病”にならないように心がけましょう。

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